アメリカの大干ばつで何がどうなった? 〜時事問題は異常気象に注目
ここ数年、日本でも豪雨や竜巻などの「異常気象」が発生している。異常気象が私たちの生活に影響を与える一方で、新たな対策も進められている。
突発的かつ局地的に多量の雨が降る現象を称して、「ゲリラ豪雨」「集中豪雨」などと呼ぶ。こうした豪雨に際し、今年から新たな表現で警戒を呼びかけるようになったことにお気づきだろうか。
従来気象庁では、災害に結び付く気象現象が発生する恐れがある場合、細かなデータを発表して警戒を呼びかけていた。しかし、数字や専門用語からは瞬時に危険度がイメージできない。そこで重大な災害が差し迫っている場合にいっそうの警戒を呼びかけるため、気象庁は、短い見出し文だけの気象情報を発表することにした。2012年7月、九州地方を豪雨が襲った際に発表された「これまでに経験したことのないような大雨」という表現も、そのひとつである。
ちなみに「ゲリラ豪雨」は、正式な気象用語ではない。気象庁では、「集中豪雨」を使っていることも覚えておこう。
この他、日本でも発生する「竜巻」や、異常気象の影響といわれる、大規模な山崩れの「深層崩壊」、世界的に深刻な問題として取り上げられる「干ばつ」も、今年の異常気象関連ニュースとしてチェックしておきたいキーワード。特にアメリカで起きた56年ぶりの「大規模な干ばつ」では、水不足により原子力発電所が停止した。今後、アメリカ国内のみならず、世界的にさまざまな面で深刻な影響が出ることが懸念されている。
異常気象に関するニュースは、テレビや新聞でも大きく取り上げられる。普段から親子で時事問題を話題にし、知識と知恵を蓄えよう。中学入試の「時事問題」にも必ず生かされるはずだ。