2011年度入試で何が問われたか<社会>
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首都圏の国立・私立中学校のべ120校の2011年度入試問題の分析結果をもとにした、文教大学の早川明夫先生による、社会入試の出題傾向と今後の対策についての解説です。
(以下は、2011年4月に開催された森上教育研究所主催「わが子が伸びる親の『技』研究会」セミナーの講演を抄録したものです。)
■2011年度中学入試<社会> 問題の難易・形式の分析
(1)問題の難易
まず問題の難易についてですが、全体的に基礎・基本の問題が増加しました。すなわち問題が標準化したということです。難問・奇問は皆無に近く、「正確な知識と、基礎・基本の学力の定着を見たい」という学校の思いが伝わってきます。
ただし、一問一答のような、単なる用語の丸暗記では対応できない問題が増加傾向にあり、基本となる正確な知識を身に付けた上で、考える力を求めているといえます。
(2)問題の形式
記述問題
分析校120校で、記述問題(一行記述問題も含む)を出題した学校数の割合について、校種別に変化を見ると、次の表のとおりです。
男子校、女子校、共学校、いずれの学校でも、記述問題の出題の割合が増加傾向にあります。特に女子校の場合、92%という高い割合の学校で出題されています。
記述する内容は、多い順に、[1]理由を問う問題、[2]資料の読み取りの問題、[3]用語の説明問題です。[3]用語の説明問題では、単純に用語を説明させる出題は少なく、記述問題でも、単なる暗記ではなく、考える力を求めていることがうかがえます。
用語の漢字指定
約70%の学校が、用語を書く際に漢字指定をしています。男子校、女子校、共学校の差異はほとんどありません。漢字指定も増加傾向にあり、正確な知識がきちんと身に付いているかどうかを見たいということの表れだと思われます。
(3)分野別の出題傾向
分析校120校の全出題を、校種別に見た時、分野別(地理・歴史・公民)の割合を昨年度と比較したものが、次の表です。
歴史分野重視であるのは、従来から変わっていません。ただ、かつては地理の割合が約40%でしたが、近年は公民分野の出題が多くなっています。これは、時事問題の出題が増えたためです。
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