路線延伸や新車両登場などのニュースが相次いだ「新幹線」について知ろう

今年(2011年)は、九州新幹線(鹿児島ルート)が全線開通したり、東北新幹線で最高時速320キロの性能を持つ特急列車がデビューしたりと、新幹線に関するニュースが相次ぎました。もともと鉄道の「新しい幹になる線」という意味を持つ新幹線は、日本の経済発展や地域振興と関連が深く、入試や適性検査で出題されやすいテーマです。


クイズde基礎知識

時事問題を学ぶきっかけになる題材をクイズ形式でご紹介します。基本情報の整理に、親子で時事問題について話題にするきっかけに、入試・適性検査対策に、お役立てください。

九州新幹線(鹿児島ルート)で2011年3月に開業した区間は?/東北新幹線の新しい特急列車の名称は?/東海道新幹線が開通した年の出来事は?/長野新幹線の正式な路線名は?


Q1

2011(平成23)年3月に全線開通した九州新幹線(鹿児島ルート)で、最後まで開通していなかったのは博多駅と何駅の間?


A.熊本駅(熊本県)
B.新八代駅(熊本県)
C.鹿児島中央駅(鹿児島県)


A1 正解は 「B. 新八代駅(熊本県)」 です。



九州新幹線(鹿児島ルート)は、まず2004(平成16)年3月に「新八代(しんやつしろ) - 鹿児島中央」間が先行開業しました。「新八代駅」はその時にできた駅です。山陽新幹線の終着駅である「博多駅」と「新八代駅」の間は、在来線特急の「リレーつばめ」が運行され、「新八代駅」で新幹線「つばめ」に接続していたのです。
そして、2011(平成23)年3月に「博多駅 - 新八代」間が開業し、九州新幹線(鹿児島ルート)は全線開業しました。
「新八代駅」のある熊本県八代(やつしろ)市は、畳表などの材料となる「い草」の生産地として知られている地域です。

九州新幹線 鹿児島ルート

九州新幹線 鹿児島ルート


Q2

2011(平成23)年3月に東北新幹線でデビューした最高時速320キロの性能を持つ特急列車の名前は?


A.はやぶさ
B. みずほ
C. とき


A2 正解は 「A. はやぶさ」 です。

東北新幹線は2010(平成22)年12月に、「八戸 - 新青森」間が開業し、その3か月後の2011(平成23)年3月に新しい特急列車「はやぶさ」がデビューしました。「はやぶさ」は、もともと「東京 - 熊本」間などで運行されていた寝台特急列車の名前でしたが、2009(平成21)年に廃止になっていました。そして、その名前が「親しみやすさとスピード感がある」などの理由から、東北新幹線でデビューする新しい特急列車の名前として採用され、復活したのです。

Bの「みずほ」は山陽・九州新幹線、Cの「とき」は上越新幹線の特急列車の名前です。

「はやぶさ」は、デビューから6日後に発生した東日本大震災の影響でしばらく運休していましたが、2011(平成23)年4月29日に本数などを変更して運行が再開されました。現在、国内最速の時速300キロで走行していますが、2012年末には、最高時速320キロでの走行が実現する予定です。


Q3

日本初の新幹線・東海道新幹線が開通した年に起こった出来事は?


A. 東京オリンピックの開催
B. 沖縄返還
C. 世界初のCDプレーヤー発売


A3 正解は 「A. 東京オリンピックの開催」 です。

東海道新幹線が「東京 - 新大阪」間で開通したのは1964(昭和39)年。当時、世界最速の特急列車として話題になりました。この年には東京オリンピックが開催され、日本は高度経済成長期の真っただ中だったのです。

Bの「沖縄返還」は、山陽新幹線の「新大阪 - 岡山」間が開業した1972(昭和47)年の出来事。Cの「世界初のCDプレーヤー発売」は、東北新幹線の「大宮 - 盛岡」間と、上越新幹線の「大宮 - 新潟」間が開業した1982(昭和57)年の出来事です。


Q4

長野新幹線の正式な路線名は?


A. 信越新幹線
B. 中部新幹線
C. 北陸新幹線


A4 正解は 「C. 北陸新幹線」 です。

長野新幹線は、東京都と大阪市を日本海側回りで結ぶ計画の北陸新幹線の一部です。1998(平成10)年の長野オリンピックの開催に合わせて、1997(平成9)年に「高崎 - 長野」間が先行開業し、長野新幹線と呼ばれるようになりました。2014(平成26)年には「長野 - 金沢」間が開業予定です。

その他、計画中の新幹線には、2015(平成27)年開業予定の北海道新幹線「新青森 - 新函館(仮称)」間の他、「新鳥栖 - 長崎」間を結ぶ九州新幹線(長崎ルート)などがあります。



新幹線の路線

新幹線の路線 ※赤いラインは開業予定・計画中の路線


ニュースなどで耳にすることのある「山形新幹線」「秋田新幹線」は、新幹線が乗り入れて直通運転をしている在来線で、「ミニ新幹線」と呼ばれています。

また、磁力を利用して走る時速500キロの超高速列車・リニアモーターカーの開発も進められていて、東京都と大阪市間を約1時間で結ぶ「リニア中央新幹線」を運行する計画があります。2027(平成39)年には、東京都と名古屋市間での先行開業が予定されています。


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