慌てて受験校を変更しない[本命校の受験から入学まで 第2回]

「押さえ校」が予想外の不合格だったりすると、保護者のかたは動揺してしまい、決めていた本命校を「もっと安全なところにしたい」と考えることがあります。
ですが、ここはひとつ冷静に、不合格だった理由を振り返ってみてください。

本命校の受験までどのように過ごすか[本命校の受験から入学まで 第2回]


・そもそも、無理な挑戦校だったのか?
・体調が思わしくなく、集中力がなかったのか?
・どの教科でも、たまたま苦手な分野ばかりが出題されたのか?
・緊張して各教科でケアレスミスをしたのか?

これらのどの理由であっても、受験校が本来のお子さまの実力からして適正ならば、次は受かるはずです。要は実力を発揮できなかったことに原因があるのですから、受験校の変更で右往左往するより、自信を取り戻させること、落ち着いて取り組めるよう精神的なフォローをすることのほうが大切です。
この時期、親が慌てて家の中が落ち着かなくなると、お子さまも集中力をなくしますので、気を付けてください。
それに私立高校の場合は、ここまできて受験校を変更することは無謀です。これまで「過去問」をやるなどして対策を立ててきた学校はそのまま受けましょう。少々偏差値的には高くても、対策をしてきた学校のほうがやはり受かりやすいからです。
どうしても不安だったら、二次募集・追加募集する学校の中から易しめの学校を選び、出願するという手があります。
また、これからは試験の付き添い、合格発表の確認、合格していれば書類の受け取り、入学金の納入、入学手続き……、不合格ならば付き添いがまだ続き、ケースによっては受験校探しから出願……と、疾風怒濤(しっぷうどとう)の日々になります。
1日1日の保護者のかたの役割分担を今一度確認して、事務的なことでミスをしないよう、一つひとつ落ち着いてこなしていってください。


プロフィール


安田理

大手出版社で雑誌の編集長を務めた後、受験情報誌・教育書籍の企画・編集にあたる。教育情報プロジェクトを主宰、幅広く教育に関する調査・分析を行う。2002年、安田教育研究所を設立。講演・執筆・情報発信、セミナーの開催、コンサルティングなど幅広く活躍中。
安田教育研究所(http://www.yasudaken.com/)

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