埼玉県立伊奈学園中学校・総合高等学校の進路指導の秘密に迫る!<後編>

生徒たちのより良い進路実現のために

特色ある教育カリキュラムとキャリア教育プログラム。さらに先生がたの熱心な指導により、今回のようなすばらしい進路結果をもたらした伊奈学園中学校・総合高等学校。最後に、今回の結果を踏まえた今後の展望を先生がたに伺いました。


左から中学校教頭・坂井修義先生、
高等学校教員(第1期生担任)・佐藤康成先生、
高等学校教頭・鈴木啓修先生


坂井修義教頭先生
「今回のように、多くの生徒が将来の職業に直結する学校に進学できたという結果を見ると、中学からの6年間を見通した継続的、計画的キャリア教育の成果が出たのかなと、うれしく思っています。
今後は新学習指導要領に基づいて、高校側と連携をより強化していきたいと思います。
例えば中学1年でプレゼンテーション能力の基礎を固め、2年で自己理解を深め、3年では職業理解をして高校ではそれをさらに高めるといったような取り組みを行うなど、継続的な一貫したカリキュラムを数多く組んでいきたいと思います。
もちろん、より多くの生徒たちが第一志望の学校に進めるよう、学力の底上げにもますます力を入れていきたいと思います」

佐藤康成先生
「試行錯誤の連続でしたが、試金石となる第1期生が6年間を終え、このような良い結果が出たことで、中高一貫校としてスタートした伊奈学園のひとつの形ができたのかなと思います。今後は6年間という中高一貫の枠のメリットを最大限に生かし、効率的に積み重ねられることをもっと工夫していきたいですね。
内進生だけではなく、学校全体が将来に向けて邁進(まいしん)できるようにこれからも努めていきたいと思います」

鈴木啓修教頭先生
「今回こうして結果が出たことで、中高一貫校としての良い点、また課題も見えてきました。それをこれから検証し、さらに踏み込んだ議論をして、生徒により良い環境やカリキュラムを提供できるようにしていきたいと思います。
これまでご紹介してきたような特色ある学校なので、その特色を生かして伊奈学園ならではのカリキュラムを組んでいこうと思います。選択肢が幅広い自由な校風の学校なだけに、生徒たちの学習へのモチベーションを常に高く保たせるよう、しっかり指導をしていきたいと思っています」



<まとめ>
今回ご紹介した伊奈学園中学校・総合高等学校の特色ある教育カリキュラム。そして前編でご紹介した多彩なキャリア教育プログラム。これらすべては生徒たちにより良い将来への進路を実現させるため、「将来のゴールを見据えて」用意されているものです。
とはいえ、10代の彼らにとって「将来のゴール」を見つけることはそうたやすいものではありません。
そのために先生がたはとても根気強く指導されているようです。一斉に行う進路面談の他に、放課後面談や個人面談も数多く行い、生徒自身が自らの志望を見いだせるよう根気よく導いていく。そういったなかで生徒との信頼関係も築けていくのだと思われます。
今回の同校の高い進学実績と生徒・保護者の進学満足度は、こうした学校をあげての努力や取り組みの結果の表れなのでしょう。
伊奈学園から巣立ち、やがては社会のリーダーとなるであろう生徒たちの今後の活躍がとても楽しみです。


プロフィール



「進研ゼミ小学講座」は2020年新課程に対応して、リニューアル。基礎から応用までの学力向上はもちろん、自ら学ぶ姿勢を身につける。
学んだ知識を使って、自分なりの答えを導き出す。そんな体験を繰り返すことで、「自ら考え表現する力」を育んでいきます。

子育て・教育Q&A