【回答:ミスター・ツカム】受験対策
「中学受験は親子の受験」とも言われ、保護者のかたの役割はとても大きいもの。受験準備が進むにつれて、心配事や気がかりもいろいろ出てくるでしょう。よくある相談事例について、専門家の先生がたや、合格家庭の先輩保護者のアドバイスを集めました。
部活などで勉強の時間があまりとれない息子。塾に頼らず成績を上げるには?
歴史の勉強に歴史マンガは本当に役に立ちますか?
グループ面接でおさえておくポイントは?
部活などで勉強の時間があまりとれない息子。塾に頼らず成績を上げるには?
Q | 周りのお友達は塾に行き、成績も上がっているのに、息子は部活と土日の野球練習があるので、塾に行く時間がもったいないと言います。家では毎日テレビを見る時間もなく、1時間しっかり勉強し、10時までに寝かせています。早朝は野球の練習もあります。 先日、算数で50点をとってきました。塾に頼らずにもう少し点数を上げるにはどうしたらいいでしょうか。 |
A | 発想を逆にして考えてみましょう。こんな悩みがあったとすればどうでしょうか? 「周りの野球チームのお友達は、毎日バッティングセンターに行って野球の練習をし、メキメキ上達していますが、息子は毎日塾に行き、野球の練習時間がもったいないと言います。野球は自宅で1時間、素振りの練習をしっかりしています。まだ野球チームでレギュラーになったことがありません。チームのレギュラーになるにはどんな練習方法がいいでしょうか?」 この例えからもわかると思いますが、「成果はすべて練習量で決まる」のです。学習であれスポーツであれ習い事であれ、なんでもです。 このことをご両親もお子さんもしっかり理解してくださいね。「練習できないから上達できない…」と言われても方法はありません。 では、今の状況の中でどうするか? 何ができるか? …を考えるしかありません。ここまではよろしいですね? そのうえで、2つやるべきことがあります。 1つは、時間を見つけること。1日の中ですき間の時間があります。忙しくしているようで、まだまだ時間は残っていますので、そこを見つけて学習時間に充てる。たとえ15分でも30分でも。 もう1つ。限られた時間の中で、最大限の集中力で学習すること。そのためには、学習前に必ず目標を立てること。「これからの1時間で、この単元の基本をすべて理解する」など。 最後に「塾に頼らずに」とありますが、受験算数は特殊算を理解しなければいけないので、なんらかの方法でプロのかたに教えてもらったほうが良いです。 |
歴史の勉強に歴史マンガは本当に役に立ちますか?
Q | 社会の勉強は暗記にかかっていると思うのですが、特に歴史の年号や人物の名前を覚えることに苦手意識をもっているようです。子どもは6年生です。今さらですが、歴史マンガはどうだろうかと考えています。実際今から読ませて役に立つものなのか、参考にさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。 |
A | 結論から言うと、リラックスしている時間にさっと読んでおくのが良いと思います。 記憶というものは2種類あります。何度も何度もくり返して覚えているもの(例えば、自分の住所とか電話番号。これを忘れる人はいませんよね)、何かに関連づけて覚えるもの(ちなみに「エピソード記憶」といいます)の2つです。 ポップコーンを見ると楽しかった遊園地を思い出したりする人いるでしょ? だから、何か印象に残ることと結びつけることができたら、記憶は深くなります。それを手助けしてくれるものであれば、どんどん取り入れてください。 歴史は特にイメージしにくいことを暗記しなければいけません。だからマンガのイラストやセリフで少しでも記憶のきっかけをつくれば、しっかりとした記憶になりますよ。 また加速学習法に「マインドマップ」というものがあります。右脳・左脳を刺激して学習する方法です。ミスター・ツカムのホームページにはそれを取り入れた教材もありますので参考にしてみてください。 |
グループ面接でおさえておくポイントは?
Q | 受ける学校の面接が、テーマに沿って受験者5人くらいで話し合う形式です。この場合、自分の意見を言うとき、面接官と受験者のどちらを向いて話したらよいか教えてください。 |
A | グループ面接でのポイントは次のような点ですね。 「自分の意見がしっかり言えるか?」「わかりやすく話せているか?」「他人の意見をしっかり理解できているか?」「他人の意見にのっとって自分の意見が言えるか?」…などでしょうが、小学生に完ぺきにできるはずはありません。お子さんのできる範囲で臨機応変でいいでしょう。逆に全部できたら子どもらしくないですよね。 どちらを向いて話すのか? という質問ですが、基本的には、面接官からの質問には面接官に答える。グループで話し合うときは、グループ全体を見る感じで話せばいいです。 少しテクニック的なことを言えば、 賛成意見なら「○○の意見は、◆◆のところが僕と同じ考えでいいと思います」など。反対意見なら「●●の意見は、□□なところはすばらしいと思いますが…」というように、相手の意見も肯定してから自分の意見を言えればいいですね。 でもあまり技術的なことばかり意識しないで、子どもらしく素直で元気良くがいちばんです。それとみんな緊張しますから、「みんなと同じように緊張しよう」…と思っているぐらいでOKですよ。 |