算数「平面図形と比(1)」[中学受験]

問題2
図のような平行四辺形ABCDがあり、点E、Fはそれぞれ辺CD、ADの真ん中の点です。このとき、
斜線(しゃせん)部分の面積は平行四辺形の面積の何倍ですか。

図
(海城中 2007年・2回)
<問題2の考え方と答え>
まず、三角形BDFの面積は、平行四辺形ABCDの面積の1/4ですね。 だから、斜線(しゃせん)の部分の面積が、三角形BDFの面積の何倍か…がわかればいいですよね?

図

次に、斜線の部分の面積を表しやすいように、点G と H をつけておきます。

図

ここでもし、BG : GF の比がわかれば、最初に確認した《キホン‐3》の法則が使えますよね?
補助線(ほじょせん)をひいてみたら、次のように比がわかりました。

図

つまり、BF:GF=4:1ですね。

最後に整理して図にかくとこうなりました。

図

だから、三角形BHG の面積と 三角形BDF の面積の比は?

  ( 4 × 2 ) : ( 5 × 3 ) = 8 : 15 となり、

三角形BHGの面積は、平行四辺形ABCDの面積の1/4の、さらに8/15となるので、

  1/4×8/15=2/15
(答え) 2/15倍

どうでしたか? 少し難(むずか)しかったですか?
最初から、補助線をひいたりするアイデアを思いつくのはなかなか難しいと思うけど、何度も問題を解いていると、ふと思いつくんですよ。だからくり返し練習することと、数を多くこなすことです。


プロフィール



大人気メールマガジン「コロンブス的・超発想で中学受験を成功させる方法」の発行人で、中学受験カウンセラー。メルマガは殿堂入りを果たす。理科・替え歌暗記法のCD『愛のメモリーTM』も作成。

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