中学受験へのアドバイス「失敗」と「成功」をふまえて(2)[中学受験合格言コラム]

「百聞は一見に如かず」という言葉があるが、それほど「一見」の魅力や作用はとても強く、保護者は子どもにやはり何を見せ、何を見せないかを考えておきたいところ。
さらに言えばそのモチベーションとのかねあいで、「いつ」見せるのかということもかなり決定的である。

一方で、「一見」はそれほど強い印象を残すので、それがすべてに優先する印象になってしまっていることに、ともすれば気付かないようだ。
確かに説明会や行事の良さは一つの良さとして見ておくべきだが、学校生活にもハレ(非日常)もあればケ(日常)もあるわけだから、これと思う学校については、在校生の家庭とコンタクトをとって「耳」の情報も併せて分析すると、かたよりのない総合的な情報を得られるはずだ。

ただ、やはり迷ったら現場が一番。実際に子どもと足を運んで生徒や先生に触れる機会があれば、子どものほうは好き嫌いをわりあいはっきり言うもの。その根拠はたわいないものであれ、案外に当っていることが多い。
第1志望の学校の先輩からは、ぜひどこかの時点で励ましていただくと良い。何と言っても先輩の一言は金言。親よりも塾の先生よりも効くのは先輩の一言。

やはり子どもに見せる以上は、そこに進学させてもよい、という親の事前審査にとおった学校に限るべきだろう。また第1志望校については、3カ年くらいその学校の説明会に足を運んでいると変化がよくわかるので、おすすめする。
変わらない良いところと、新しい発見が、毎年あるという学校が何と言ってもすばらしいのだが……。

プロフィール


森上展安

森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

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