私立中学受験の志望校選定で重視する要素 その3[中学受験]
偏差値で志望校を選定するのは是か?非か?という疑問がある。志望校選定について「本当に偏差値だけで志望校を決定してよいのだろうか?」「偏差値のほかに志望校を選択する基準や方法はあるか?」というような内容の相談が必ず何件かある。偏差値で志望校を選定することに罪悪感を持っている保護者が多いことは確かである。
偏差値だけで志望校を決定するのは問題があるが、保護者としては学校の中身で志望校を選定すべきだとわかっていても学校の中身を調べることは難しい。志望校選定の要素としては、調査しやすい「通学時間」や「志望校難易度」「施設」「制服」「伝統」等で判断せざるを得ないというのが現状であろう。その結果として、その1、その2で「3.教育サービス」以外のわかりやすい志望校選定要素「1.入試」「4.立地・環境」「5.学費」を第1とする保護者が、学校アンケートよりも多くなったことは納得できる現象である。
そもそも、(合格の目標)偏差値は、前年以前における合格者及び不合格者の模擬試験偏差値から、他のプラス・マイナス要素を加味して割り出したもので、合格可能性を数値化したものである。同時に、(合格の目標)偏差値は入学の難易度を示すだけではなく、学校の人気度を示す数値にもなり得る。人気とは、学校の「1.入試」「2.学校のイメージ」「3.教育サービス」「4.立地・環境」「5.学費」を総合的に評価した結果である。
人気の高い学校には学力が高い生徒が数多く応募するので、偏差値は高くなるのである。たとえば、校舎を建て替えて新しくすると、次年度には偏差値が高くなることが多い。新しいきれいな校舎で、学生生活を送りたいと思う生徒が多ければ、受験倍率は高くなるが、定員は限られているので、それを見越して予想(合格の目標)偏差値も高めに設定するからだ。結果として学力が高い生徒が集まりやすく、合格した生徒の模試での偏差値も高く、次年度の偏差値が上がるという仕組みである。
総合的な学校の評価を偏差値と仮定すれば、評価の要素(つまり志望校選定の要素)の中で受験生や保護者が重視している要素とそれほど重視していない要素が混在しており、また、各要素が学校によって、どれだけ高いか低いかがわからないことが厄介である。各要素は学校案内や学校のホームページを見ても、学校説明会や合同相談会に出席してもわかりづらく、数が多ければ学校ごとに比較することも難しい。
人間の特性として、選択肢が多すぎると適切な選択ができなくなってしまうことがある。あまりにも多くの学校を比較検討することはできないので、偏差値で志望校を絞り込むことは有効な手段であると考えることもできる。つまり、偏差値で志望校を決定するのではなく、偏差値で志望校を比較検討できる数に絞り込むのである。従って焦点が合っているのは量であって質ではない。そういう覚悟でこの指標を使うのだ、という自覚を持ちたい。
偏差値だけで志望校を決定するのは問題があるが、保護者としては学校の中身で志望校を選定すべきだとわかっていても学校の中身を調べることは難しい。志望校選定の要素としては、調査しやすい「通学時間」や「志望校難易度」「施設」「制服」「伝統」等で判断せざるを得ないというのが現状であろう。その結果として、その1、その2で「3.教育サービス」以外のわかりやすい志望校選定要素「1.入試」「4.立地・環境」「5.学費」を第1とする保護者が、学校アンケートよりも多くなったことは納得できる現象である。
そもそも、(合格の目標)偏差値は、前年以前における合格者及び不合格者の模擬試験偏差値から、他のプラス・マイナス要素を加味して割り出したもので、合格可能性を数値化したものである。同時に、(合格の目標)偏差値は入学の難易度を示すだけではなく、学校の人気度を示す数値にもなり得る。人気とは、学校の「1.入試」「2.学校のイメージ」「3.教育サービス」「4.立地・環境」「5.学費」を総合的に評価した結果である。
人気の高い学校には学力が高い生徒が数多く応募するので、偏差値は高くなるのである。たとえば、校舎を建て替えて新しくすると、次年度には偏差値が高くなることが多い。新しいきれいな校舎で、学生生活を送りたいと思う生徒が多ければ、受験倍率は高くなるが、定員は限られているので、それを見越して予想(合格の目標)偏差値も高めに設定するからだ。結果として学力が高い生徒が集まりやすく、合格した生徒の模試での偏差値も高く、次年度の偏差値が上がるという仕組みである。
総合的な学校の評価を偏差値と仮定すれば、評価の要素(つまり志望校選定の要素)の中で受験生や保護者が重視している要素とそれほど重視していない要素が混在しており、また、各要素が学校によって、どれだけ高いか低いかがわからないことが厄介である。各要素は学校案内や学校のホームページを見ても、学校説明会や合同相談会に出席してもわかりづらく、数が多ければ学校ごとに比較することも難しい。
人間の特性として、選択肢が多すぎると適切な選択ができなくなってしまうことがある。あまりにも多くの学校を比較検討することはできないので、偏差値で志望校を絞り込むことは有効な手段であると考えることもできる。つまり、偏差値で志望校を決定するのではなく、偏差値で志望校を比較検討できる数に絞り込むのである。従って焦点が合っているのは量であって質ではない。そういう覚悟でこの指標を使うのだ、という自覚を持ちたい。