【高校生のリアル】定期テスト前、高校生は毎日どのくらい・どんなふうに勉強している?
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高校の定期テストは、科目数が多く、範囲も広いため、中学時代より多くの勉強時間が求められます。
しかし、高校生になると部活や行事がより忙しくなり、自宅学習の時間が確保しにくくなる面も。
保護者のかたとしては、「ほかの子はもっと勉強しているんじゃない?」と心配になるかもしれませんね。
そこでこの記事では、進研ゼミ受講経験のある大学生に、高校時代の定期テスト対策について質問したアンケート結果をご紹介します。
志望大合格を果たした人は、毎日どのくらいの時間・どこで・どんなふうに勉強していたのでしょうか?
高校生の「テスト勉強のリアル」を知っておけば、お子さまへの接し方が変わるかも!?
1日の平均勉強時間は平日約3.6時間、休日約7.0時間!
まずは、「定期テスト1週間前に何時間勉強していましたか?」という質問に対する結果からご紹介していきましょう。
学校の授業がある平日と休日では勉強時間も変わるため、平日と休日に分けて集計しました。
■平日は「3~5時間」の人が多数
今回アンケートに協力してくれた大学生の勉強時間を集計すると、「定期テスト1週間前の平日の勉強時間」平均は1日約3.6時間でした。
内訳を見ると、「1日3時間程度」と回答した人が最も多く、次いで「4時間」が多い結果となりました。
平日は学校の授業があって予習や宿題も必要なうえ、部活や習い事に時間を取られる場合もあるため、「平日のテスト勉強は3~5時間」という人が多いと考えられます。
■休日に勉強時間を確保する人がめだつ
休日の勉強時間平均は約7.0時間。
やはり平日と比べるとまとまった時間が取りやすい分、長時間テスト対策に取り組んだ人がめだちます。
特に、「6時間程度」の人が約21%、「8時間程度」が約17%で、合わせると4割弱となりました。
さらに、10時間以上勉強している人も約2割見られました。
平日に時間が確保できない分、休日にまとまって勉強に取り組む人が多いようです。
「休日にまとめて勉強」派が約7割!
高校生は平日と休日、主にどちらに勉強しているのでしょうか?
アンケート結果は、「平日に勉強」と回答した人が全体の約19%、「休日にまとめて勉強」が約69%でした。
「休日派」からは、「部活が忙しくて平日は疲れているから」「平日は予習や宿題があってテスト勉強に手が回らない」という声が多数挙がりました。
一方で「平日派」は、「休日は遊びたいから」「放課後に学校に残って勉強したほうがはかどるから」と回答する人がめだちました。
自分の生活スタイルや希望に合わせて、上手に勉強時間を確保しようとがんばっていた様子が伝わりますね。
なお、「その他」と答えた人も約12%と少なからず見られ、コメントを見ると「忙しいから平日・休日限らず勉強に充てた」「平日と休日で勉強内容を分けていた」という声がありました。
体験談
定期テスト1週間前でも部活が遅い時間まであり、帰宅後は疲れて集中できず……。そこで、まとまった時間が取れる休日にしっかり勉強するようにしました。
(島根大 総合理工学部 S・Yさん)
一気に知識を詰め込んでもすぐ頭から抜けてしまうので、毎日コツコツ勉強を進めました。性格にもよりますが、焦らずじっくり取り組むのが自分には合っていました。
(和歌山大 教育学部 M・Hさん)
平日は登校前・通学電車の中・寝る前などのスキマ時間、休日は長時間を勉強に使っていたため、平日と休日の勉強時間は同じくらいでした。
(埼玉大 教育学部 Y・Hさん)
家での勉強は「自分の部屋」派が約64%、「リビング」派が約30%!
では、自宅で勉強する時にはどの場所を選ぶ人が多いのでしょうか?
「自分の部屋」と回答した人が約64%と多い一方で、「リビング」という答えも約30%と少なくありませんでした。
「自分の部屋」と答えた人に理由を聞くと、「好きなBGMを流しながら勉強したいから」「人の気配がないほうが集中できるから」といった声が多く、自室で集中できる環境を整えていることがうかがえます。
ただ、自室にいるとつい気が散りがちなので、「勉強中はスマホをリビングに置いて触れないようにした」などの工夫で集中力を保っていた人も。
リビングで勉強することが多かった人は、「家族の目があればいやでも勉強することになるから」といった意見が多数見られました。
なお、「自分が勉強する時は、家族はテレビを消してくれた」というコメントもあり、お子さまのリビング学習にご家族が協力していたことがわかります。
「その他」と回答した人のコメントを見ると、「家だとダラダラしてしまうので学校で勉強」「自分の部屋だとマンガを読んでしまうから、勉強する時だけ父の部屋を借りた」などバラエティー豊かな声が挙がりました。
体験談
自分の部屋で勉強し、休憩する時だけリビングへ行って家族と話したりお菓子を食べたりして、メリハリを付けてテスト勉強に取り組んでいました。
(静岡大 グローバル共創科学部 Y・Oさん)
自分の部屋は趣味のグッズが置いてあって気が散るし、人目がないとだらけてしまうので、家族がいるリビングで時間を計りながら勉強に集中していました。
(埼玉県立大 保健医療福祉学部 T・Tさん)
家にいるとどうしても「休みたい・遊びたい」誘惑に負けてしまうので、休日も学校で勉強していました。通学には時間がかかるけれど、制服を着て学校に行くアクションが自分にとっては勉強モードに入るスイッチになっていた気がします。
(熊本県立大 環境共生学部 A・Yさん)
まとめ & 実践 TIPS
近年は、学校推薦型選抜や総合型選抜を経て大学に入学する人が増える傾向にあり、学校の成績は選考基準においても重要なものになっています。
また、ご家庭や学校での日々の勉強の積み重ねが、確かな学力へとつながります。
高校生のお子さま自身も「定期テストの結果は進路につながっている」と理解し、忙しいなかでも勉強時間を確保しようとしているのではないでしょうか。
家ではくつろいでいるように見えても、内心では「やらなきゃな」と考えているのかもしれません。
おやつを用意したり、休憩中のおしゃべりにつき合ったりして、がんばっているお子さまをさりげなく応援できるとよいですね。
※2025年1月に行った「進研ゼミ」受講経験のある大学生向けアンケート(130人回答)に寄せられた体験談をもとに作成。
編集協力/Cue’s inc.
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