どう違うの?「成績のいい子」と「普通の子」をわける勉強法とは

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同じドリルに、同じ時間取り組んでいるのに、成績のいい子とそうではない子にわかれるのはなぜ……そんな疑問を抱いたことはありませんか? 実は、成績のいい子は、勉強の「取り組み方」に様々な工夫があるのです。ドリルの取り組みプロセスを例に、成績をあげるための勉強法を見ていきましょう。

この記事のポイント

目標時間と時間配分を決めると成績UPに効果的!

ドリルに取り組むのも、ただ漫然と解くのと、目標を持って解くのとでは、その効果が大きく違ってきます。

1回のドリルを何分で解くか?
そのために半分を何分で解き終えないといけないか?
そうすると、大問あたり何分を目安に解くか?

など、目標時間に応じて時間配分の作戦まで落とし込んで取り組みましょう。実際のテストには、制限時間が設けられているもの。そのため、普段の学習から時間を意識して取り組むことで、制限時間以内に正確に解き切る力を養成することができます。

目標時間を掲げていなかったり、掲げているけどそれに応じた時間配分を意識していなかったりすると、テストで大切な時間通りに解答しきるという力がつかず、成績が向上しづらくなってしまいます。

ドリルに取り組む際は、自信がない問題や復習したい問題をチェックしながら解く!

ドリルを取り組む際に、ドリルを解き終えることが主目的になってしまっていないでしょうか? それでは、効果的な学習に繋がりづらくなってしまいます。ドリル学習の目的は、今の自分の理解がどのくらいかを試し、わからない問題や苦手な項目を発見して克服することです。

そのためには、ドリルを解きながら「これは自信がないかも」「解き方に不安が残るから、あとで解説を読んでおきたいな」と思うものをチェックしていくことが大切です。あとからそれらのやり直しや見直しを行うことで、知識や理解の穴を補強することができます。その繰り返しで、成績UPにつなげていくことができます。

成績のよくない子は、ドリルを埋めればOKとタスクのようにとらえてしまっていることが多いもの。そうすると、やり直しや解説を読もうという意識は生まれづらくなってしまいます。ドリルは、解いて点数をつけることが目的ではなく、苦手な部分を見つけてやり直しをすることにあると伝えるようにしましょう。

自分で丸つけをし、やり直しまできちんと実行!

自分で丸つけをすると、成績UPに効果的です。自分で丸つけをすることは、人にしてもらうのとは比べ物にならないくらい自分自身を振り返ることにつながるためです。

人に丸つけをしてもらうと、点数を確認して一喜一憂して終わってしまいがちなもの。一方、自分で丸つけをすると、自分のできる・できない、得意・苦手を自分自身で仕分けすることができます。

そのうえで、間違ったものや自信がなかったものは解説を読んで理解し、その後、解き直しをしてできなかったことに再チャレンジ。この一連のプロセスで力を強固にしていけるわけです。成績UPのための勉強は、答え合わせからが勉強の本番とも言えるでしょう。

まとめ & 実践 TIPS

成績のいい子とそうでない子とを分けるのは、勉強時間やどんな教材に取り組むかではありません。どう取り組むのかという姿勢、学習行動が異なるのです。「目標時間と時間配分の作戦を立てる」「自信のない問題や解説を確認したい問題をチェックする」「自分で丸つけをし、やり直す」という3つがその特徴。お子さまの学習習慣の改善の参考にしていきましょう。

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