何度聞いても泣きそう!音読のお話がつらいとき保護者ができる対処策

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『ごんぎつね』や『ひとつだけの花』など、どんなお話なのか知っているからこそ、聞いていると辛い…。子どもが音読の宿題で読んでくれる物語に、そんな感想をもつ保護者のかたも多いのではないでしょうか。
悲しいお話を読んでいるときは、保護者も素直に悲しい気持ちになって大丈夫です。子どもと同じ気持ちを共有するチャンスでもあるので、会話のきっかけに利用しましょう。
今回は、物語をきっかけに会話をするための方法を具体的にご紹介します。

この記事のポイント

悲しいお話のときは保護者も共感して大丈夫

「もう少しでごんが死んでしまう……」と、子どもの音読を聞きながら残念な気持ちになったなら、そのまま「私が小学生のときも読んだけど、悲しいお話だよね」と共感しましょう。

子どもの気持ちに共感することで、子どもとの信頼関係がパワーアップする可能性があります。「大人でもそう感じるんだ」と思うことで、安心やうれしさを感じてくれるのです。

共感することで得られるメリット

  • ・円滑なコミュニケーションに繋がる
  • ・保護者も同じ気持ちと安心感を得る
  • ・気持ちを素直に伝えることで信頼感が上がる

作者の意図や物語を保護者とも考える機会になる

音読が終わった後は、物語を通じたコミュニケーションを始めることができます。物語について子どもと会話をすることで、作者の意図や物語の本質などの、学校の授業の予習・復習になる部分をフォローすることも可能です。

物語に対する保護者の考えも一緒に話せば、より深い会話につなげることができますよ。

保護者の声かけ例

  • ・続きを考えるとしたらどんな話かな
  • ・どうすればハッピーエンドになるかな
  • ・悲しい話にした理由はこうだと思う

学校での出来事を聞くきっかけづくりに利用して

音読の宿題をきっかけに学校であった出来事を聞くのもおすすめです。「授業ではどんな風に習っているの?」「クラスの子はどんな発表してる?」といった会話から、授業風景が見えてくることもあります。

子どもに「今日、学校で何かあった?」と聞いても「何にもない」としか返ってこないことが多いものです。しかし、具体的に「国語のこの部分をやったときはどうだったの?」と聞くことで「同級生が作ったその後の話が面白かった」といった教室の景色が見える話を耳にできます。

まとめ & 実践 TIPS

音読の宿題はついつい家事をしながら聞いてしまいますが、手をとめてしっかり聞いてあげましょう。長い物語でも時間にして5分程度です。
国語の教科書に出ている物語は、保護者が知っている物語も多く、共通の話題にすることでコミュニケーションの幅を広げることができます。「宿題やって偉いね」「また聞かせてね」などと褒めることで、自信にもつながりますよ。


保護者の感想を素直に伝えることで、子どもに保護者の新しい一面を見せるきっかけにもなるかもしれません。


「子どもに感想を伝えるのは恥ずかしい」と思わずに、ぜひ一緒に音読の宿題を楽しみましょう。

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