てこずる小学生の自由研究、保護者はどんなサポートをする?

小学生の自由研究(工作も含む)の取り組み方は、気になる保護者のかたも多いでしょう。そこで、夏休みの宿題のうち、自由研究にかけた日数や、テーマ決定後の保護者のかたの関わりについてお伝えします。

やることが決まれば意外とスムーズ? かけた時間は1~3日で5割以上

頭を悩ませて自由研究のテーマを決めたら、いよいよ実験や調査、組み立てなどの段階に。では、自由研究に費やした時間は何日間ぐらいなのでしょうか。伺ったところ、意外にも多かったのが「1日」でした。22.0%の小学生が、その日中に仕上げてしまうようです。「2日」「3日」も合わせると5割以上を3日以内が占め、多くのお子さまが短期間で終わらせていたことがわかりました。

この理由として、夏休み後半に差しかかってしまったので、手っ取り早くできるものを選んで行っていることも推測されます。結果として、取り掛かるのには時間がかかるけれど、いざ始めれば……ということが多いようです。

取り組みに対する保護者の手助けは約8割 やはり子ども一人では難しい結果に

次に、保護者のかたがどれくらい手伝ったかを伺いました。その結果、「少しだけ手助けした」49.0%、「かなり手助けした」26.0%、「ほとんど一緒に取り組んだ」が4.2%と、合わせて約8割の保護者のかたが手伝っている結果になりました。保護者のかたが自由研究でお子さまに求めるレベルについては、「子どもだけで終わらせてほしい」という保護者のかたが34.8%とそれなりにいるようですが、やはりお子さま一人では手間取ってしまうので、見るに見かねて助け船を出してあげるのでしょう。

「雨水のpHを調べたいのに、雨が降らなくて困りました」「家のひまわりがなかなか咲かず、別の場所まで見に行きまた」などのように、観察記録や実験に取り組む過程で、予想外のアクシデントが起こるケースもあります。しかし、そんな時こそが成長のチャンス。対策を考えて思考力を養うなど、よい経験になるでしょう。

なかなか取り組むまでに腰が重くなってしまう自由研究。しかし、アンケート結果にもあるように、始めてしまえば日数をかけずに仕上げられるお子さまが多いようなので、これを機に、やればできるという実感をお子さまに持たせてあげたいものです。

ただし、小学生の場合、保護者のかたの手助けがないと進まないことも多いかもしれません。これには、「少し手伝ったが、案外面白かった」などという声もあるように、保護者のかたも楽しみつつ、手伝ってみるのもよいのではないでしょうか。保護者のかたの楽しそうな姿を見ていると、お子さまも自然とやる気が出てくるかもしれません。「テレビで見て『これが家にもあればいいな』と言ったら、子どもが一緒に作ろうと言ってきた」など、お子さまとの会話が自由研究に発展するケースもあるようです。

お子さまが自由研究をするにあたって、保護者のかたがあまり手を出したくないのであれば、見えないところでそっとフォローしたり、ほめてあげたりなどしてもよいかもしれません。

【アンケートについて】
■調査地域:全国
■調査対象:小学生をお持ちの保護者のかた
■調査期間:2015年8月26日~2015年9月1日
■調査手法:ベネッセ 教育情報サイト オンラインアンケート
■有効回答数:132名
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合があります。

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