親戚の子どもへのお年玉っていくらあげたらいいの?
「働いて稼ぐ」ということがまだできない子どもたちにとって、お年玉というのはまとまったお金を手にすることができる年に一度のチャンス。昔は楽しみだった、という人も多いのでは? けれどあげる大人にとってはかなり悩ましいものでもあります。金銭的な痛手もさることながら、いったいどれくらいあげたらいいのか迷ったという経験のある人も多いのではないでしょうか。そこで、皆さんは親戚の小中学生のお子さまにお年玉をどれくらいあげているのか、アンケートをとって調べてみました。
多すぎず少なすぎず、プチ贅沢を味わえるのが妥当な金額?
【質問】
小中学生の親戚のお子さまにあげるお年玉っていくらが基本?
【回答数】
3,001円〜5,000円:42%
1,001円〜3,000円:33%
5,001円〜10,000円:15%
〜1,000円:7%
あげない:3%
それ以上:0%
アンケートで最も多かった回答は「3,001円〜5,000円」。42%の人が選択しています。
・多すぎず、少なすぎずいいバランスだと思うので…ちょうどゲームソフト1つ買えそうな額です。(20代/女性/会社員)
・最近は多いようですが、小学生に万券をお年玉にあげる感覚がわかりません。子どもにお金のありがたみを教えてあげるのは、大人の務めです。普段のお小遣いではちょっと買えない程度の物が買えるくらいの金額が、いいのではないかと思います。自分の感覚では、3千円から5千円くらいです。(50代/男性/自由業・フリーランス)
・小中学生にお金の与えすぎはよくないと思う反面、与えなさすぎるのもかわいそうだから。(10代/女性/学生)
子どもたちが楽しみにしているのがわかっているだけに、あまり少なくてもかわいそう、けれど多すぎても教育上よくないのではないか…迷った結果がこの金額、という人が多くなっています。親御さんが日頃お金の使い方についてきちんと教育していることも考えられるため、高額すぎるお年玉はその妨げになってしまうという心配も。欲しくても普段のお小遣いでは買えないような、ちょっとだけ贅沢なものが手に入る、その金額を妥当と考えると、これくらいに落ち着くようです。さまざまな要素を考え合わせ、バランスを考えて出した結論といえそうですね。
お年玉の金額は親同士の付き合いで決まる!?
次いで多かったのが、やや少なめの「1,001円〜3,000円」。そして「5,001円〜10,000円」「〜1,000円」「あげない」と続きます。
・こちらも子どもがいるので、お互い損のないように親同士で決めています。手違いで多くもらったりあげたりした場合は後日返金があります。(20代/女性/自由業・フリーランス)
・親同士で決めていて、学年×1,000円です。中学生は7、8、9年生と考え、高校生は一律10,000円としています。(40代/女性/パートアルバイト)
・小学校は500円くらい、中学校は1,000円くらいかなぁと思っています。あとは自分とその子どもの親の経済状況にもよるかも…。(20代/女性/契約派遣社員)
・親戚であれば話し合ってお互いさまってことであげないと取り決めをしています。子どもがいない人はあげるだけになってしまうので…。(50代/女性/無職)
2番目以降の回答で特徴的だったのは、「親同士の付き合い」が大きくかかわっていること。あげたりもらったり、お互いさまの側面があるため不公平のないよう親同士で話し合って金額を調整しているようですね。回答数の最も多い選択肢を選んだ人が子ども主体で考えているのと比べると、実に対照的です。ただお金のやり取りはやはり大人が主体になるため、家庭の事情により不公平が生じないよう調整するというのは現実的な対応といえるかもしれませんね。
親への気遣いと子どもへの配慮、バランスの取れる金額に
お子さまにとっては楽しみなお年玉も、大人にとっては頭痛の種!? それは単に金銭的な負担というだけではなく、さまざまな気遣いがあるからだということがアンケートの結果からわかりました。子どもにお年玉をあげる、という行為は親同士の付き合いの一環でもあり、子どもの金銭教育にもかかわるもの。親同士の間にわだかまりが残らないよう、また子どもにとっても金銭感覚を狂わすことなくちょっぴり贅沢が楽しめるよう、細やかに配慮してあげたいものですね。
【アンケートについて】
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問の男女
■調査期間:2015年10月21日〜2015年11月04日
■調査手法:Webアンケート
■有効回答数:100サンプル