もうすぐ劇の発表会!緊張する我が子にどう声をかけてあげたらいいの?

冬は幼稚園や保育園で大きなイベントがたくさん行われる時期ですね。歌や劇の発表会を控えているというお子さまも多いのではないでしょうか。発表会を楽しみにして、練習も準備も積極的にできる子、緊張して発表会を嫌がる子…子どもによってさまざまな反応があると思います。あまりひとまえが得意ではない、どうやらとても緊張しているようだ…もしお子さまがそのような態度を見せている場合には、発表会に向けてどのように声をかけてあげればいいのでしょうか。


不安や緊張感はどんどん聞いて消化させる

 不安な気持ちをご自宅で話してくれるようであれば、どんなことが不安で緊張するのか、細かく話を聞くようにしましょう。不安も緊張感も、言葉にして外に出すことでずいぶん消化できます。台詞を覚えられないのであれば、まだまだ練習する機会や方法はたくさんあることを伝え、ママやパパも一緒に練習につきあうようにしてください。

 

幼稚園・保育園の場合には、複数の園児でひとつの役を演じることも多いので、「○○ちゃんと一緒にふたりでやるんだから、きっとがんばれるよ」と、ひとりで抱え込まないようにしてあげることもできます。また、もし当日少し台詞を間違ってしまったとしても、言い直したり、ゆっくり言ったりすることもでき、「お客さんはちゃんと言えるまで待っていてくれる」と安心させてあげましょう。

 

たくさんの人の前に出ることが不安であるのなら、「お客さんの顔は暗かったり遠かったりして、あまり見えないかもしれないよ」「ママやパパ、おじいちゃんやおばあちゃんも近くにいるから大丈夫」などと伝えてあげて。緊張の原因だけを現実的に思い描くことで恐怖心や緊張感が募ってしまうことも多いので、それを打ち消してあげるような声かけをしてあげると子どもも安心できますよ。

 

 

必ずしも100%の参加を目指す必要はない

 園児の場合、緊張を言葉で語ることができず、体調や態度に出てしまうこともあります。そのような場合には、園の先生ともよく相談し、休みながら練習を続けたり、できる範囲での参加にさせてもらったりするなどの工夫をしましょう。

 

確かに発表会に参加することで子どもは成長し、達成感を得られるかもしれません。しかし、中にはどうしても発表会のような場が苦手な子どももいます。過去卒業した園児たちの100%が完璧な形で参加したわけではないはずなのです。「絶対にやらなくてはいけない」「とにかくがんばるしかない」と追いつめれば、この先どんな発表会であれ、非常に思い悩まなければならないつらいものになってしまいます。ハードルを少しだけでも低くしてもらうことでクリアしやすいものになれば、来年、再来年の発表会には、違う印象をもつことができるかもしれません。

 

発表会は1年に1度というものが多く、ついどうしても参加させたいと考えるかもしれませんが、「今年はだめでも来年がある」「幼稚園がだめでも小学校がある」と、長い目で見て考えるようにしましょう。克服できるときは必ずきます。ひとつの行事に参加できるというのは成長の目安にはなりますが、成長のスピードは子どもによって異なるということも忘れないようにしてください。

 

 

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