子どもの「癒し」「思いやり」「責任感」に変化 ペットの飼育
アンケート期間:2015/2/4~2015/2/10 回答者数:280名
アンケート対象:ペットを飼っている、年少~高校生のお子さまをお持ちの保護者
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある
最近では、犬や猫などのペット飼育が可能なマンションも増えてきており、家庭でペットを飼う家庭も増えてきているのではないでしょうか。
新たにペットを迎え入れると、家庭の生活にも変化が出てくることでしょう。もちろん、お子さまにとってもさまざまな影響があるはず。今回はそんな「お子さまとペット」をテーマに伺いました。
親子ともに興味があったから!? ペットの飼い始め
まず、家庭ではどのようなペットが飼われているのか伺いました。アンケート結果によると、熱帯魚や金魚、カメなどの魚類・水生動物がトップ、次いで犬、猫が多いようです。ほかにも、ハムスターやうさぎのような小動物に至るまで、さまざまな種類が飼われているようです。最近ではペットショップでもさまざまな種類のペットを購入できることから、お子さまにせがまれて飼い始めた、という家庭も多いのではないでしょうか。実際、ペットを飼った理由を伺うと、半分近くが「子どもにせがまれたから」と回答しています。でも、「保護者自身が飼いたかったから」も2位にランクイン。結局、親子ともに興味があった結果飼うことに……というケースが多いようです。
【図1 ペットは何を飼われていますか?(複数回答)】
【図2 ペットを飼った理由は何ですか?(複数回答)】
ペット効果による子どもの変化 <癒し><思いやり><責任感>
ペットを飼うということは、家庭の中に新しいメンバーを迎える、つまり、家庭環境に変化が訪れることも意味します。保護者としては、ペットを飼うことで子どもによい変化が現れるのではないか、と期待したいところ。
アンケートで伺ったところ、「思いやる心が育つ」「責任感が強くなる」を挙げる声が多くを占めていました。ペットの世話を通して、思いやりと責任感を持つようになることを期待する保護者が多いのでしょう。実際、子どもがペットと暮らすことでどのような変化があったか伺うと……「癒し」や「思いやる心」や「責任感」については多くの保護者が「変化があった」と回答する結果となっています。
9割の保護者が子どもにとって「よかった」 ペットとの生活に期待も
今回のアンケートでは、実際にペットを飼い始めた後、子どもがペットとどのように接しているのかも伺いました。すると、エサや水やりをきちんとやっている、という回答は7割、その他にも、遊んであげたり、散歩や掃除など、比較的ペットの世話をしているようです。
【図3 お子さまは、ペットのどんな世話をしていますか?】
アンケートで「ペットを飼うにあたり悩んだ、不安に感じたこと」を伺うと、「子どもが世話をしなくなる」が4割を占める結果となっていましたが、多くのお子さまが「飼ってみたら放ったらかし」というわけではなさそうです。
【図4 ペットを飼うにあたり、どんなことで悩んだり、不安を感じたりしましたか?(複数回答)】
ペットの世話は毎日欠かすことはできませんし、また大変なこともある分、学ぶこともあるでしょう。
アンケートでは、子どもがペットと生活することについて、こんな期待の声もみられました。
「どんな小さな命に対しても大切に思う気持ちを育てたい。ペットをペットとしてではなく、ひとつの大切な命として考えるようになってほしい」
「人間が人間とだけ付き合うのでは視野が広がらない。子どもも言わないけれど何かしら感じていることがあるに違いない」
実際、ペットを飼うことが子どものためによかったと思うか、という質問では、ほぼ9割の保護者が「よかった」と回答しています。
【図5 ペットを飼うことは、お子さまのためによかったと思われますか?】
ペットを飼うというのは、環境や世話のことなどいろいろと制約や不安はあると思います。でももし飼うことができる環境・状態にあるのであれば、子どもの成長のためにペットとの生活を考えてみるのもよいのではないでしょうか。