家族の一員として、子どもと一緒にペットを飼う【第5回】全身を使った感情表現が愛らしいウサギ(1)ウサギの性質

ふわふわな毛と長い耳が愛らしいウサギ。成長してもあまり大きくならず、鳴いたりしないため、比較的飼いやすいペットとして人気を集めています。そんなウサギの性質やウサギとの生活の楽しみ方を、LUNAペットクリニック潮見院長の岡野祐士先生にご紹介いただきます。



集合住宅でも飼いやすいウサギの性質

現在、日本でペットとして飼われているウサギは「ヨーロッパアナウサギ」という種類のウサギです。日本の在来種で、野原をピョンピョンと走り回るノウサギとは別のルーツを持ったウサギです。

ウサギは成長してもだいたい小型犬くらいの大きさですし、鳴いたりしないため、アパートやマンションなどの集合住宅でも飼えます。また、外を散歩させる必要もなく、忙しいご家庭でも比較的飼いやすいペットといえますし、家にウサギがいることで、親子の会話のきっかけにもなるでしょう。
「ウサギは無表情で何を考えているか分からない……」と思われがちですが、そんなことはありません。うれしい時には飛び跳ねたり、怒った時は足で音を立てたりと、全身を使った感情表現が非常に愛らしいペットなのです。また、決まった場所で排泄(はいせつ)する習慣があるため、トイレのしつけをすることもできます。



ウサギを飼いはじめたらまずは信頼できる専門家を見つけよう

ウサギは飼いやすいペットですが、気を付けなくてはいけないのは犬や猫と違い、まだペットとしての歴史は浅い動物だということ。このような動物たちは「エキゾチックアニマル」と呼ばれ、いまも生態系の解明や飼育方法が研究されています。
ウサギの場合も例外ではなく、このようなペットを専門的に診察してくれる動物病院がまだまだ少ないのも事実です。飼いはじめたら、健診や爪切りなどをきっかけに、実際にいくつかの病院にかかってみるのがおすすめ。その際に、ウサギの生活環境や食事など、飼い主さんが疑問に思うことを積極的に先生に聞いてみてください。詳しい先生ならば、きっと親切に相談に乗ってくれるはずです。ぜひ、コミュニケーションを通じて信頼できる専門家を見つけてください。

なにより、まだまだ常識として知られていない部分が多い動物だからこそ、子どもと一緒に知る楽しみがあります。獣医さんにウサギのことを聞いたり、飼い方の本などを読んだりして楽しんでくださいね。最近では、ウサギと一緒に散歩に出かける「うさんぽ」も人気を集めています。うさんぽは、道端の野草や犬や猫など、家の外は注意しなければいけないことがたくさんあるため、十分な準備をしてから行くのがおすすめです。野草が心配ならアスファルトの上でもOK。また、ウサギの性格によってはストレスになってしまうこともあるので、無理のないように行ってください。


プロフィール


岡野祐士

LUNAペットクリニック潮見院長。日本大学生物資源科学部獣医学科卒業。エキゾチックペット研究会会員。犬や猫はもちろん、 ウサギやハムスターなどのエキゾチックアニマルの診療や飼育指導にも熱心に取り組む。

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