お子さまの学校生活が楽しくなる秘訣は生活習慣や親子のコミュニケーションにあった!

お子さまが学校で友だちや先生とコミュニケーションをとれているか、勉強についていけているかなど、保護者のかたの心配は尽きませんよね。お子さまが何を楽しいと感じ、どんなことが苦手で、いやだと感じるかは一人ひとり違うものです。それでも、ストレスをはね返せる強さを身につけてほしいと願う保護者のかたは多いのではないでしょうか。
実は、お子さまが学校生活を楽しめるかどうかは、生活習慣や、親子のコミュニケーションが主なポイントなのです。その秘訣についてご紹介しましょう。

【ポイント1】規則正しい生活ができているか

小学校に入学したばかりのお子さまは、初めての経験や慣れないことが多く、ストレスを感じがちです。そんな中、時間割に沿って生活する学校に合わせるため、急に規則正しい生活をしようとしてもうまくいかず、親子ともどもストレスを感じてしまう可能性があります。しかし、小学校入学前から規則正しい生活リズムを身につけておけば、そうした変化へのハードルがひとつ減ることになるのです。
また規則正しい生活をして、しっかり朝食を食べている子どもの方が、学力が高い傾向にあることも分かってきました。たっぷり睡眠をとることもポイントです。食欲と睡眠欲が満たされていれば、新しいことにチャレンジしよう、新しいことを学びたいという意欲がわいてくるのです。

【ポイント2】何でも話せる雰囲気づくりができているか

お子さまが学校から帰ってきて、せっかく「今日学校でね…」と話そうとしても、保護者のかたに「忙しいからあとでね」と聞いてもらえなかったら、「もういいや」となってしまうかもしれません。また、お子さまが学校の話をしようと思っても、ついつい先に保護者のかたが「早く宿題しなさい」「ちょっとお手伝いしてくれる?」など言ってしまう場合もあるでしょう。こうなると、お子さまとしては話すタイミングを失ってしまいます。
保護者のかたは、ご自身がそうした「忙しいからあとでね」「早く宿題しなさい」などをつい言ってしまっていないか振り返ってみてください。そして、なるべくお子さまの話したいときに話を聞いてあげるようにしましょう。

その場で全部は聞けなくても大丈夫です。「ちょっとでも話を聞いてくれた」ということが信頼感につながります。
その際、お子さまの話を否定したり、反論したりはなるべくしないでください。「そうなんだ」「なるほど」など肯定的なあいづちを多めに使い、お子さまの気持ちに寄り添うように意識しましょう。
また、あまり話したがらないお子さまや、話すのがうまくないお子さまには無理に聞き出そうとしないでください。「いつでも話を聞くよ」と伝え、見守るだけで大丈夫です。
「ママ(パパ)はちゃんと話を聞いてくれる」という安心感があれば、うれしいことやいやなことなど、お子さまから話してくれるようになるかもれしれません。

【ポイント3】ゲーム感覚を取り入れてモチベーションアップ

人は、ごほうびがあるとモチベーションが上がります。「学校で先生に質問できた」「給食を残さず食べた」「友だちと楽しく遊べた」など項目を決めて、家でごほうびシールを貼るのも学校が楽しくなる方法のひとつです。ちょっと苦手なことでも、家でごほうびシールを貼ることができると思えば、がんばる気になるかもしれません。
学校での出来事だけではなく、家でのお手伝いや宿題、歯みがきなどいろいろな項目を用意しておけば、飽きることなく続けることができますよ。
また、お風呂の中や寝る前などに、親子でその日の楽しかったことを話すのもおすすめです。いくつ楽しいことがあったのか、親子で数を競争すればさらにやる気アップ。明日も楽しいことを探そうと前向きな気持ちがもてますし、楽しい気分で眠りにつけます。
また、保護者のかたはお子さまがどんなことに興味をもっているのか、何がいやだったのかに気づきやすくなるというメリットもあります。

日頃から親子のコミュニケーションを欠かさず、明るい雰囲気を

お子さまにとっては、学校と家庭というのは生活のほとんどの時間です。特に、家庭というのは最もリラックスして過ごせる空間。そこで規則正しく、また楽しく過ごすことで、生活の基盤ができ学校生活にも前向きに取り組める好循環が生まれます。
「規則正しい生活を送ること」「学校生活のことを楽しく話せる雰囲気を作ること」「ゲーム感覚でモチベーションを上げてあげること」を意識して、お子さまが楽しく学校生活が送れるようにサポートしてあげましょう。
また、もしもお子さまが学校生活でいやなことがあったり悩みがでてきたりした場合にも、お子さまが「家なら安心できる、相談できる」と思えるように、日頃から親子のコミュニケーションを欠かさず、明るい雰囲気をつくっておくことが大切です。

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