大学入試新テスト 現・小6生からを対象にいよいよ動き出す!

大学入試新テスト 現・小6生からを対象にいよいよ動き出す!文部科学省は今年1月「高大接続改革実行プラン」を策定。大学入試センター試験に代わる新テスト導入までの具体的なスケジュールなどを示し、いよいよ改革が本格的に動き出すこととなる。教育ジャーナリストの渡辺敦司氏に詳しく伺った。

 

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高校版・全国学力テストとも言うべき「高等学校基礎学力テスト」(仮称)が2019(平成31)年度から、大学入試センター試験に代わる「大学入学希望者学力評価テスト」(同)が20(同32)年度からと、いずれも現在の小学6年生からが対象になるよう導入を目指していることは、答申でも示されていました。

 

これについて実行プランでは、2015(平成27)年度中にも専門家会議の検討結果を取りまとめ、17(同29)年度初頭に「新テストの実施方針」を策定し、同年度中に「基礎学力テスト」の、翌18(同30)年度に「学力評価テスト」のプレテスト(模擬試験)を実施したうえで、本テストの「実施大綱」をそれぞれ18(同30)年度初頭、19(同31)年度初頭に策定します。

 

とりわけ答申は「学力評価テスト」で教科の枠組みに捉われない「合教科・科目型」「総合型」の問題も出題するとしていましたが、実行プランではプレテスト前の2016(平成28)年度中にも「教科型」を含めた作問イメージ(モデル問題)を公表するとしています。これにより、どんな力を問おうとしているのか、その育成のためにどんな授業を行えばよいのかのイメージも浮かんでくることでしょう。

 

高大接続改革は、受験生や高校生だけの問題ではありません。実行プランでは、義務教育(小・中学校)段階の成果を発展させ、知識・技能のみならず思考力・判断力・表現力、主体性・多様性・協働性という「真の学力の育成・評価」に取り組むとしています。これからの大学で必要とされる能力の育成は、小学校段階から既に始まるのです。

 

出典:2016年度には「新テスト」の作問イメージ 文科省が実行プラン -ベネッセ教育情報サイト

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