【これからの時代に必要な力】グローバル社会の中で、自分は何をしているの?

 「グローバル人材」と聞いて、みなさんがイメージするのはどのような人物像でしょうか。外資系の一流企業で働いて、海外の取引先を相手に英語でバリバリ交渉をしている様子を思い浮かべる人もいるかもしれません。確かにそういう場面で活躍する人もいますが、すべての人がそういう仕事をしているわけではありません。実は、世の中の「グローバル化」は、もっと身近なところに存在します。急速に進むグローバル社会に対応するために、高校生の今から意識しておきたいことをテーマに、ベネッセ教育総合研究所の黒木研史と中垣眞紀が対談しました。

 

 

海外に出て行かなくても、外国人と関わる機会が増える

黒木:今の高校3年生は全国で約100万人いますが、その全員が将来、冒頭で挙げたようなバリバリのビジネスマンとして仕事をするわけではないと思います。しかし、地方の会社で地場産業に関わる人なども含め、大半の社会人がグローバル社会と関わることになると予想されます。

 

中垣:自分が海外に出て行くというだけでなく、地方の会社で働くとしても、外国との取引、外国人とのやり取りが増える時代がやってきます。

 

黒木:たとえば、日本の果物は世界的に「おいしい」と評判で、ある国ではとても高い値段で売られているそうです。果物の生産農家が海外の販売業者と直接取引する時代。これも立派なグローバル人材ですよね。

 

中垣:一部のエリートビジネスマンだけでなく、社会人として活躍するすべての人に、グローバル社会との接点ができると思います。地域の人付き合いにも関わるでしょう。

 

 

お互いに理解し合うために

黒木:外国人観光客はこれからどんどん増えるはずですし、日本企業で働く外国人もどんどん増えます。ひょっとしたら、今の高校生が大人になるころには、「外国人と一緒に働いている」という人も珍しくないでしょうね。

 

中垣:外国から日本に、人がどんどん来る時代。これからの日本人には、文化的な背景が異なる人たちと、お互いに理解し合う姿勢が求められます。異なる文化におびえたり、反発したりしないような積極性やチャレンジ精神、柔軟性なども身につけられるといいですね。

 

黒木:異文化を理解するためには、同時に、日本のオリジナリティや歴史、文化を理解することが必要になってくることでもあります。

 

中垣:日本人が世界的に評価されていることといえば、丁寧さ、確実さです。お互いに協力し合って、社会の秩序を維持できることです。グローバル化といっても、外国に合わせることだけが求められるわけではありません。異文化の考え方とその背景を理解しつつ、日本のよさを再確認し、地球規模での問題解決に役立つ意識を持てるといいですね。

 

 

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