学校のICT導入、普及に向けての課題は?
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学校への情報通信機器(ICT)導入にさまざまな教育効果があることは、文部科学省が総務省と連携して取り組む「学びのイノベーション(革新)事業」など、各方面で実証研究の成果が示されている。しかし、費用対効果の面では、導入の後押しがなされるような、劇的な効果は証明されていないのが現状だ。今後の課題を、教育ジャーナリストの渡辺敦司氏が探る。
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子どもたちは、最新の機器を使って勉強することが大好きです。文科省の有識者会議「ICTを活用した教育の推進に関する懇談会」では、タブレット端末のビデオ教材で予習をしてから学校の授業に臨む「スマイル学習」に取り組んでいる、佐賀県武雄市立武内小学校の代田昭久校長(兼同市教育監)が、「ビデオを見てこなかった子は一人もいなかった。タブレットは面白いからだ」と報告しました。
一方で、「ICTを使う必要がなかったり、使わないほうがよい場面でもICTを使ったりする混乱が、学校現場にあるのではないか」「効果実感は授業構想力と相関し、ICTスキルとは無関係」と指摘する意見もありました。授業の達人がICTを使えば効果を上げられるが、ICTの操作に長けていても授業力のない先生には効果が上げられないということです。
ICTの整備は従来型の学力を向上させるだけではありません。個別学習はもとより、お互いに画面を見ながら話し合ったり、発表し合ったりすることで、「協働学習」と呼ばれる新しいスタイルの学習ができます。これからの社会が求める21世紀型スキルには「ICTが堪能であることは前提」だと強調する委員もいました。
「先生がたは意識の準備はできているが、協働学習や個別学習をやりたくても、一斉型授業の環境のままでは進まない」との指摘もあります。機器の整備と並行して授業研究を十分行える環境も整えることが、未来志向の能力育成には不可欠のようです。
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