保護者から学校への要求3種類 イチャモンと思われないひけつは?

保護者から学校への要求3種類 イチャモンと思われないひけつは?「わたしの子どもにはA先生は合わないから、B先生のクラスに入れてほしい」「卒業アルバムに我が子の写真が1枚しかない。不公平なので作り直して」。現在、保護者からのこのような要求に悩まされ、保護者対応に苦労していると実感している学校が増えているという。学校と保護者の関係づくりなどに詳しい大阪大学大学院の小野田正利教授に、教員への上手な要望の出し方や注意するポイントを伺った。

 

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わたしは、保護者から学校への要求を、要望・苦情・イチャモンの3つに分類しています。

 

●要望:学校がやるべきことに対するまっとうな要求
 例)「学級通信の言葉がわかりにくいから簡単にしてほしい」
●苦情:学校がある程度は対応すべき要求
 例)「運動会の練習の音がうるさい。どうにかしてほしい」
●イチャモン(無理難題要求):学校にもどうにもできない要求
 例)「Aさんとうちの子どもの仲が悪い。別のクラスにしてほしい」

 

イチャモンが増加している背景には、社会全体から子どもへの寛容さが失われていることがあります。ご近所トラブルに発展してしまうことも多く、学校が保護者のストレスの受け皿の一つになっているのです。

 

もちろんトラブルの要因は、保護者側だけにあるのではなく対応する学校の側にもあると思います。身構えてしまい、過剰防衛をしている学校もあります。子育てに不安を抱える保護者と、保護者からの要求に必要以上に身構えてしまう学校のすれ違いから、大きな問題へと発展してしまうのです。

 

しかし、トラブルを恐れるあまり、学校への要求を我慢しないでほしいと思います。「子どもの成長を考えるからこそ」の思いは、ぜひ学校に伝えてください。教育は商品ではありません。消費する物とは異なり、学校と保護者が手を取り合い教育の質を高めていく必要があります。最初からイチャモンを言えば、なかなか問題解決には至りません。「対立」ではなく「対話」を望んでいることがわかれば、話し合いもスムーズになるはずです。

 

出典:モンスター・ペアレントにならないために! ~教員への上手な要望の出し方~(基礎編) -ベネッセ教育情報サイト

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