専門学校に2014年度新課程登場 実践能力重視で進路選択に幅が出る!?
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2014(平成26)年度から専門学校(専修学校専門課程)に、企業などと連携した実習や実技の授業を重視する「職業実践専門課程」が誕生することとなった。文部科学省は「先導的試行」と位置づけているが、専門学校を志望している高校生には、新しい進路の一つとなりそうだ。その内容や位置づけを教育ジャーナリストの斎藤剛史氏に解説してもらった。
「もともと専門学校は、実践的な職業教育をする学校なのでは?」「従来の専門学校とどう違うの?」と疑問に思うかたもいるのではないでしょうか。職業実践専門課程の大きな特徴は、「職業に必要な実践的な能力」を育成することを目的としていることです。そのため、企業などと連携して、授業科目や教育課程を編成し、さらに連携先の企業で実習・実技・実験などの実践的教育を受けることができます。
職業実践専門課程の内容を検討した文科省の協力者会議では、企業などと連携した実習・演習などの具体例として、「接客・販売実習」「マーケティング実習」「ホテル実習」「電気工事実務」「IT・ゲーム作品制作実習」などを挙げています。
学校内の授業でも、企業の専門家が講師となってより実際の現場に即した講義をしたり、実習・実験をしたりすることなどが想定されています。専門学校の教員についても、企業と連携して実務に必要な知識・技能や指導力などの向上を図るため、組織的な研修をすることを求めています。修業年限は2年以上、全課程の総授業時間数は1,700時間以上(または62単位以上)と規定されています。
学校評価などの情報公開としては、教育内容や生徒定員のほかに、生徒実数・専任教員数・中退者数・中退理由といった情報を、原則としてホームページで公開することが求められています。実際の職業現場でより実践的な能力を身に付けたいという人は、職業実践専門課程を進路選択の一つに考えてもよいかもしれません。
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