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「夢を話してもいいけど、キッカケがない」子どもたち

親から影響を受けている子どもたちですが、こうした将来の夢について、親と話すかどうか聞きました。

●自分からは話したくない。なれないんじゃないの、とか言われそうなので。(小5女)
●別に話してもいいけど、きっかけがない。(小5女)
●話してもいいけど、話す意味がない。無理無理とか言われそう。励まさなくていいから、けなさないでほしい。(小4女)
●聞かれたら答えるけど、聞かれない。(小5男)
●近い将来の高校進学については話すけど、大人になってからの職業については話さない。(中2男)
●漫画家とか小説家とか、どれに一番なりたいか決められないと話したら、「いいんじゃないの」と言われた。(中3女)
●好きな風にやりなさい、と言われる。(高2女)
●母は自分がやりたいことなら何でもいいと言ってくれる。父は頑固で、反対されそうなので話していない。でも、高3になって大学を決めるあたりで話そうと思う。お金も出してもらわないといけないので。(高2男)

特に小学生からは「話してもいいけど、きっかけがない」(小5女)と同様の声が多く聞かれました。子どもの職業観は親の影響を多少なりとも受けるだけに、「夢のような話」と否定したり聞き流したりするのではなく、夢を具現化する方法について親子で話し合ってみてはいかがでしょうか。親自身や知人の体験談を伝えたり、あこがれの職業への具体的な道筋を調べて計画を立てたり……。学校でのキャリア教育とともに、毎日の生活の中で職業について考える機会を共に持つことで、子どもの未来も広がるのではないでしょうか。

前述のとおり、なりたい職業がある子が減ったことは、必ずしもマイナスに解釈する必要はありません。多くの情報に触れ、大人の働く姿を観察し、迷いつつ真剣に柔軟に将来を考えていると言えます。そうやって、子どもたち自身が見つけた夢は、たとえそれが一時的でも、非現実的に見えても、その子の心の有りようやモノの見方、社会の見方などの、成長のサインとしても捉えることができるのではないでしょうか。ぜひとも、興味を持って子どもの夢に耳を傾けたいものです。
一方で、多くの情報が手に入り現実志向になりがちなため、夢を見る前に、夢をあきらめてしまうことも考えられます。親や周りの大人たちからの適切なアドバイスやサポートが、より一層重要な時代だとも言えそうです。


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