3歳のトイレトレーニング方法~声かけや進め方~

保育園・幼稚園通いのトイレトレーニング方法

3歳になると、保育園だけでなく、幼稚園に通い始めるお子さんもいますね。集団生活ではどのように対応していけばよいのでしょうか。

保育園は園と協力して進めていく
保育園は、園の方針によって、一人ひとりに合わせてくれる場合や、1歳を過ぎた頃から一斉にトイレに座らせる場合など、トイレトレーニングの方法はさまざまです。

大切なことは、園と密に連絡を取り合って、トイレトレーニングを始めるタイミングや、進め方をおうちでも同じペースになるようにすることです。トイレトレーニングのおうちでの進み具合や気になることは、こまめに園と共有するようにしましょう。

「保育園がやってくれるから」と園に任せっぱなしにして、家では何もせずオムツを履かせたままでいると、保育園でのトイレトレーニングがうまく進みません。保育園と協力してトイレトレーニングを進めていくことが、成功のカギです。

幼稚園のトイレトレーニング事情
3年保育の幼稚園の場合、入園時にはまだ3歳になりたてのお子さんもいますが、「入園前にトイレトレーニングを終わらせなくては」と焦っているおうちのかたも多いのではないでしょうか。

もし、入園前に終わっていない場合は、おうちでの進み具合と入園後のトイレトレーニングについて、幼稚園と相談しておきましょう。幼稚園でも引き続きトイレトレーニングをしてもらうことが可能な場合が多いです。

実際、幼稚園に行くと、まわりのお友だちが子ども用トイレに行くのを見て、「自分もできるようになりたい」という気持ちが芽生えます。入園後パンツになるまでには、そんなに時間がかかることはありません。おうちのかたは心配しすぎないようにしてあげてくださいね。

トイレトレーニングを通じてお子さんは大きく成長します!

3歳のトイレトレーニングで大切なことは、「自律性」と「やる気」です。自分でトイレに行けるようになることはお子さんの自信につながり、自己肯定感を育ててくれます。自己肯定感は、社会のルールに従うことや感情のコントロールができるための土台となっていきます。また、トイレトレーニングでの失敗体験によって、「次は失敗しないでほめられるように頑張ろう」というやる気を得られます。

トイレトレーニングは、お子さんの大きな成長の一歩です。大切なことは、おうちのかたが「叱らない」「ほめる」ということです。おうちのかたの焦る気持ちは、プレッシャーとなってお子さんに伝わります。お子さんを信じ、お子さんの成長を楽しみに、あと少しのトイレトレーニングを乗り切ってくださいね。

前のページへ  2  3  4

プロフィール



「ママchan」臨床心理士。日本心理臨床学会所属、学校心理士および保育士資格。首都圏を中心に複数自治体の保育カウンセラー、スクールカウンセラーとして、幼少教育現場における子どもの発達と子育て支援に勤しむ。現在、株式会社インフォマートの「ママchan」臨床心理士として、幼稚園・保育園の巡回訪問を行う。三児の母。
・「ママchan」臨床心理士(http://ameblo.jp/kokorokodomo/)

子育て・教育Q&A