反抗期は子どもからの「サイン」? 向き合うのに疲れた時、大切にしてほしいこと/保護者のお悩み解決隊#10
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中高生のお子さまがいる保護者のかたにとって、最大のお悩み「反抗期」。何を言っても反抗的な態度に、大事な成長の過程とはわかっていても、疲れてしまうこともありますよね。
そこで、反抗期のお子さまに悩んだ先輩保護者の体験談をマンガ化。見守りのプロ「赤ペン先生」の、温かいアドバイスを参考にしてみてください。
反抗期の息子に向き合うのに疲れた…どうすればいい?
Q 中学生になり反抗期真っ只中の子ども。どう接すればいい?
A:お子さまが「反抗期」という名の成長段階に入った途端、それまでの和やかな雰囲気がギスギスしたものに一変してしまった、というご家庭も少なくないかと思います。お子さまの心が成長している証しですから喜ばしいことであるはずなのに、拍手喝采で「やった! ついに反抗期!!」とはなりませんね。たいていは「とうとう来たか……」と眉をひそめ、ため息をつき、反抗期のないご家庭をうらやましく思って肩を落とす、といった感じではないでしょうか。
いつ終わりを迎えるのかわからない反抗期の間ずっと、ぎくしゃくピリピリした毎日を過ごさなければならないとしたら、保護者のかたも疲れ果ててしまいますよね。この時期をより軽やかに乗り越えるには、少しだけ意識を変えてみる必要がありそうです。
そこで、反抗期が始まったら、お子さまから保護者のかたに次の3つのサインが送られた、と考えてみてはいかがでしょうか。
1つ目は「自分のことは自分で考えたいよ」というサインです。
これまで、保護者のかたをはじめとする「大人」たちが作ってくれた安全な枠の中で生きてきたお子さまが、その枠組みを疑い、そこを飛び出して自分の枠を作ってみたいと思い始める時期が反抗期であると思います。
このサインが出されたら、大人はいったん後ろへ退き、お子さま自身がどんな枠を作ろうとしているのか見守る位置につくほうがよさそうです。
お子さまが自分自身で考えながら進む様子は、ときに危なっかしく見えるものですが、リードしたい気持ちを抑え、口を出し過ぎないことが、お子さまの自立を応援することになるでしょう。
2つ目は「もっと話を聞いてほしいよ」というサインです。
自分や周りのことについて考え始めたお子さまは、思っていることをもっと聞いてもらいたい、意見を認められたい、という思いでいっぱいです。でも、考えを口に出すと「大人の正論」に否定されてしまう。反抗期に無口になりがちなのは、そんな理由もあるかと思います。ですからお子さまが何かについて話し始めたら、さえぎらずに話を聞いてあげることをお勧めします。
求められない限りアドバイスも必要ありません。お子さまの話はとりとめなく、大人からすると筋の通らないことも多いと思いますが、今胸に抱えているあれこれをただただ聞いてあげるだけで、保護者のかたはお子さまを否定する大人ではなく、味方であることが伝わるでしょう。
3つ目は「自分の時間を楽しんでいいよ」というサインです。
お子さまにまつわるあらゆることについて悩み、迷い、選び、段取りし……と、保護者のかたの時間は、ほとんどが「お子さまのため」に使われてきましたね。反抗期が始まったら、それまでお子さまのために割いてきた時間をご自分の楽しみのために使ってもいい、とお考えになってはいかがでしょうか。
ワクワクできる時間を増やすことで心に余裕が生まれ、お子さまとの関係にもいい影響が及ぼされるはずです。楽しげに生き生きと毎日を過ごしている姿を見て、お子さまはきっと「大人になるのも悪くないな」と思えることでしょう。
まとめ & 実践 TIPS
赤ちゃんだったお子さまが少しずつ大きくなってできることが増えていくたびに、サポートのしかたはその都度変わりましたね。反抗期もそんな節目の一つであると思います。
お子さまとの向き合い方や接し方、自分自身の時間の使い方を今一度見直す時期に入った、と考えれば反抗期を前向きにとらえることができるのではないでしょうか。
反抗期はお子さまが成長する時期であると同時に、保護者のかた自身の人間力に、さらに磨きをかけてくれる時期といえるかもしれません。
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