注意はしない!?冬休みで乱れた生活リズムを取り戻す方法とは【小学校高学年編】
- 育児・子育て
ぬくぬくのんびり過ごせた冬休み。新学期がスタートしてからもまだ、夢見心地な気分から抜け出せないでいるお子さまも多いかと思います。生活のリズムを早く取り戻して、学年最後の3か月を生き生きと楽しんでもらうには、どんなサポートをするのがよいでしょうか。
(赤ペン先生 河原)
行動を注意するだけでは響かない?!
冬休みは短いので、年末年始で乱れてしまったリズムを立て直せないまま始業式を迎えてしまっても仕方のないことかもしれません。
とはいえ、いつまでも休み気分で、宿題もせずにゲームばかりしていたり、夜ふかしが直らなくて朝なかなか起きられなかったり、という姿を見ると平静ではいられませんね。
なるべくなら怒りたくない、自分で気づいてほしい。でもついに我慢の限界がおとずれ言ってしまいます。
「ちゃんとしなさーい!!」
ところが当のお子さまは「ふぁーい」なんて生返事をするばかり。注意した後、少しの間は改まったように見えても、気づけばまた別のダラダラが始まっていて・・・のくり返しではないでしょうか。
生活のリズムを取り戻すには、注意する以外にも必要なものがありそうです。お子さまの内側に働きかけて、ピリッと刺激を与えてみるのはいかがでしょうか。キーワードは「ちょっとがんばる」です。
がんばると気持ちがいいことを思い出してもらう
ダラダラモードに体がなじんでしまったお子さまには、少しだけがんばってもらって「がんばることは気持ちがいい」ことを思い出させてあげるのがよいと思います。
自分の体を使って汗をかく、自分の手で何かを作り出す、自分で目標を考える。ちょっとした体験が、お子さまの中のリズムを目覚めさせるきっかけになってくれるでしょう。
おすすめの「ちょっとがんばる」体験
自力でちょっと遠くへ
いつもなら、車や電車やバスで行くような、ちょっと遠くの公園やお店に、徒歩や自転車で出かけてみましょう。高学年なら、大人と同じかそれ以上の体力があるでしょうから、けっこうな距離に挑戦できると思います。
「3学期は何が楽しみ?」などと歩きながら話すこともできますね。「着いたら美味しいお昼、食べようね」とお楽しみ付きで、冬の乾いた空気の中を親子遠足してみるのもいいものです。
目的を達成したら、きっとお子さまは「疲れたけど気持ちよかった!」と言ってくれるのではないでしょうか。
親子で何か手作りしてみる
親子で一緒に、一つのものを作り上げてみましょう。工作、手芸、今まで作ったことのない料理など、完成を目指してワクワクしながら取り組めるものなら何でもよいと思います。
材料選びから始めるもよし、キットを使うのもよし。お子さまとおうちのかたの興味が合致したものにすると本気を出せますね。
共同作業の中で、お子さまの意外な頼もしさを発見できるかもしれません。完成させる喜びを親子で味わいましょう。
これからのがんばりを宣言してもらう
あまり時間が取れないときには、「3学期には何をがんばりたいと思っている?」と会話してみるだけでもよいでしょう。
「これをがんばりたい」というものが自覚できていると、過ごし方も変わってくると思います。学校で書くようなマジメな目標でなくても、本心からがんばりたいと思うことを言ってもらいましょう。
遊び、生活、勉強、と分野を分けてもいいと思います。思いがけず「早寝早起きする」なんて宣言が飛び出したりして「実は自分でもがんばりたいと思ってたのね!」とお子さまを見直してしまうかもしれませんね。
まとめ & 実践 TIPS
少しの自信と少しのワクワク感、そして前を向くための目標。それらを感じることができる機会を作ってあげることで、お子さまの「がんばりたい気持ち」が刺激され、いつものリズムを取り戻せるのではないかと思います。
高学年で照れ屋さんになっているかもしれませんが、おうちのかたと一緒に何かするのが、まだまだ好きなはずです。冬休み明けのリハビリ期間に、親子で「ちょっとがんばる」を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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