-
総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
病気と予防アドバイス - その他の症状
白っぽいうんちをしています。急に牛乳をたくさん飲むようになってからこのようになっていますが関係があるのでしょうか?
もうすぐ1歳3ヵ月になる女の子ですが、この2日間ぐらい白っぽいうんちをしています。回数やかたさはふだんと変わりません。元気もあります。
急に牛乳をたくさん飲むようになってからこのようになっていますが関係があるのでしょうか? 「白い便」ということで少し気になります。
白い牛乳を飲むことと、便の白さとは関係はありません。白い色をした下痢便でなければ、心配はないと思われます。
うんちの状態は子どもの健康状態を表す重要な指標になると言われていますので、よく観察することは大切なことです。便の様子がいつもと違うときは、便を持って小児科を受診するのがよいでしょう。
通常、便は乳児期では黄色っぽい色をしています。緑っぽい便になることもありますが、母乳の場合や長く放置していると緑に近い色になることがあります。通常の食事が始まるようになると茶褐色の便となってきます。
白い便は、腸に胆汁が排出されないようなときに、黄色の色が出なくなり、白っぽくなります。
これはウイルス感染などによって胆管からの排出が悪くなって起こるとされています。しばしばウイルス性下痢症で白色便性下痢症と言われ、重症の下痢症の場合に見られます。
生まれつき胆汁の排出ができないような病気のときも、白っぽい便となります。
黒い便は、胃や腸からの出血があり、それが腸の中で酸化されて黒い色に変色して、黒色便となります。ときに鼻血などを飲み込んでも起こることがあります。
白い色の牛乳を飲んで便が白くなったり、トマトケチャップを食べて便が赤くなったり、緑の野菜を食べて緑になったりはしません。しかし、食べたものが消化されないで、そのまま便に出ることがあり、そのときは、下痢便となり、その食べ物の色が部分的に、例えば野菜の緑やトマトの赤い部分などが便の中に見られることがあります。
お子さんの場合は牛乳をたくさん飲むようになってからということですが、牛乳に過敏な場合は、飲み始めに消化が悪くなって下痢ぎみとなりますが、便が白くなることはありません。便の回数ややわらかさには変わりはないようですので、心配はないでしょう。