東大レゴ部に聞いた! 子どもの知育によいブロックの遊びかたとは?

近年、知育おもちゃが人気を博していますが、中でもブロックの知育的効果については昔から注目されています。
ブロックで最も有名な玩具といえば、「レゴ®」ですよね。「東大レゴ部」と呼ばれる、レゴ®で様々な作品を発表したり、ワークショップなどの活動を行ったりしている団体をご存じでしょうか? 日本でただ一人、レゴ社認定プロビルダーである三井淳平さんも東大レゴ部創設メンバーのひとりです。

今回ベネッセ教育情報サイトでは、東大レゴ部の皆さんにアンケートを実施し、小さい頃の遊び方や当時の保護者の関わり方などを調査しました。そこから見えてきた、知育に効果的なブロックの遊び方とは? 詳しくご紹介します。

作品写真:「おにぎり」2020年制作

この記事のポイント

1. レゴ社が調査!東大生とレゴ®の関わりとは?

レゴジャパン株式会社が2018年に実施した調査の結果、東大出身者の約70%が、幼い頃にレゴ®で遊んでいたことがわかりました。※
また、そのうちの多くが説明書通りに組み立てる遊び方ではなく、説明書を見ずに自由に組み立てる遊び方をしていたことも明らかになっています。このような遊び方が「創造力」や「イメージ力」を伸ばすことに役立った、という回答も多数寄せられました。

※出典:レゴ®ジャパン株式会社 プレスリリース
東東京六大学出身者600名に聞いた「レゴ®と知育の関連性に関する調査」より

作品写真:「2020五月祭・駒場祭大型作品 城と町」2020年制作

2. 現役の東大レゴ部に聞きました!レゴ®はいつ頃から遊んでいた?

今回、ベネッセ情報教育サイトでは東大レゴ部の皆さんにご協力いただき、いくつかのアンケートを実施しました。その結果をご紹介します。

「Q.レゴ®は何歳頃から遊んでいましたか?」

【調査結果】

1.5~3歳 14.3%
4~6歳 57.1%
7~9歳 28.6%
※2021年実施。現役東大レゴ部部員7名による回答結果。

レゴ部部員の7割以上が、就学前の幼児期からレゴ®に触れ始めていたようです。この時期は、手指の巧緻性を育むのにもっとも重要な期間だと言われています。東大レゴ部の皆さんの中でも、4〜6歳が特に多い結果となりました。

3. 東大レゴ部のメンバーが実感!レゴ®で育まれた力とは?

小さい頃からレゴ®で遊んでいた東大レゴ部の皆さん。レゴ®で遊ぶ中で育まれた力とは何なのか、ご自身の実感をもとにお答えいただきました。

多かった回答は「創造力」「空間把握能力」です。また「頭の中で考えたことを、実際に手を動かして実行する力」という意見も。

こうした力が身についた方の中には「小学校の図形の問題が得意だった」「歯車などのパーツに触れることで、実際の機械の機構と仕組みについて興味を持つようになった(中略)ロボットとプログラミングの入門体験にもなった」という声もあり、学業にも影響があったことが伺えます。

作品写真:「ヴィオラ」2019年制作

4. 東大レゴ部員、幼少期はどう遊んでいた? 知育として効果的な保護者の関わり方とは?

説明書なしで自由に組み立てるタイプのレゴ®の場合、東大レゴ部の皆さんはどのように遊んでいたのでしょうか?
回答結果は、「ビー玉を使ったコースターを作っていた」「セットの乗り物を分解したり改造したりしていました」「ネットで見たものを再現しようとしたりしていた」など、さまざま。それぞれが作りたいものをイメージして、創作に励んでいたようです。

さらにエピソードを調査するうち、周囲の関わり方も重要だったことが見えてきました。以下、保護者の関わり方として参考になるものを抜粋してご紹介します。

「Q. 子どもの頃レゴ®で遊んでいたときの周囲の大人の対応は?」

〈一緒に遊んでくれた〉
「親も一緒になって遊んでくれたことが楽しかった。子供に遊ばせるのではなく、一緒に遊ぶことが大事だと思う。」

〈作品に向き合ってくれた〉
「作ったものに対してきちんと親は向き合っていたと思います。例えば、「ここにギミックを追加してこういう動きができるようになったよ」と私が親に見せにいったときに、「どういう構造でその動きが実現できたの?」だとか「少し動きがかくつくから滑らかにするといいかもね」的なことを言ってきてくれたことを覚えています。」

〈作品を大事に保存してくれた〉
「作品の写真を撮って作品集(アルバム)を作ってくれて、うれしかった。」

東大レゴ部の保護者の多くが、子どもの遊びに向き合い、しっかり関わろうとしていたことがわかりますね。また、東大レゴ部では一般のお子さま向けにワークショップも実施していますが、そこで部員の皆さんは、以下のようなことに気をつけているそうです。

・「進行上止むを得ない場合や教えて欲しいと言われた場合を除き、極力手伝わないようにしています。手伝う際もヒントを与える程度にとどめ、子供たちができるだけ自分の力だけで組めるようにしています。」

・「子供に対して、自分が直したり直接やり方を教えたりしないように気を付けています。子供が自ら気づけば次の作品づくりに生かせると思うからです。」

子どものやることに手を出し過ぎず、ある程度の距離感を持ちながら見守る、ということを皆さん実践されているようです。ご自身が幼児期にそうしてもらった記憶が、今の東大レゴ部の活動にも繋がっているのかもしれませんね。

作品写真:「乗員帰還機『コメット』」2020年制作

5. 東大レゴ部からのメッセージ!ブロック遊びに夢中なお子さまがいる保護者のかたへ

東大レゴ部の皆さんから、保護者のかたへのメッセージをいただきました。

・「目の前にあるものから目の前に無いもの(自分の頭にある構想)を作り出す思考力や創造力を育むにはレゴ®ブロックで遊ぶことが良いと思っています。今でも、目標達成に必要な要素を現状から見つけ出し克服するという場面において、間接的にでも役立つスキルだと思います。」

・「レゴ®はもはやブロックを組み立てるだけの玩具ではなく、機構を学べるシリーズやプログラミングを体験できるものもあります。レゴ®で遊んでいてお子様が興味を抱いたことに対して、ぜひアシストしてあげてください。きっと今後の人生に長く良い影響を与えると思います。」

・「レゴ®ブロックは発想を形にしたい人の強い味方であり、それで自分の表現をしたいお子さんがいるというのは素晴らしいことです。自分で筋道を考えて何かを作るという活動は将来のあらゆる場面で役に立つと思うので、それを支え褒めていただけると嬉しいです。」

6. 東大レゴ部「最新作品」を6点ご紹介!

記事内に掲載した写真も含め、制作者のコメントを添えて改めご紹介します。

1 「歌舞伎」(2019)

2万個を超えるパーツを使った作品。舞台上の役者や奏者はモーターで動きます。背景の松はあえて立体的にすることでレゴ®らしさを表現しています。

2 「おにぎり」(2020)

天むすやたくあん、かじりかけでちょっと中身が見えているものもあります。全面にポッチを出すことで、おにぎりのお米の粒々感を表現しました。

3 「ヴィオラ」(2019)

多くの人にヴァイオリンと間違えられましたが、あの独特な形状をうまく表現できたと思います。

4 「2020五月祭・駒場祭大型作品 城と町」(2020)

部の大型作品として日本のものが題材として多かったので西洋風をテーマに架空の城とその城下町を製作した。レゴ®部史上初の学祭当日に組み立てるということも行ったが無事完成した。

5 「乗員帰還機『コメット』」(2020)

「宇宙開発のレゴ®」と呼ばれる某シミュレーションゲームにはまって、その中で作った小型シャトルを再現しました。大きなロケットの先端に乗せて打ち上げる一人乗りの宇宙船です。見た目優先で作ったためあまり役に立ちませんが、宇宙ステーションにドッキングさせておくと救命艇として使うことができます。

6 「おもちゃのアヒル」(2020)

「150ピースで家にあるものを作る」という企画で作ったもので、お風呂に浮かべて遊ぶゴム製のアヒルのおもちゃをモデルにした作品です。家に、大英博物館限定のアヒルのおもちゃがあったことから着想しました。

まとめ & 実践 TIPS

東大レゴ部の皆さんからのアドバイスにもあったように、正解のない遊びはお子さんの探求心や創造力を刺激します。
なかでもレゴ®をはじめとしたブロックは、自分の思い描くものを形にするために、試行錯誤しながら答えを見つけていく遊びであり、その小さな指先で作られる世界には無限の可能性が秘められています。
ぜひ、保護者の皆さんもお子さんの遊びに寄り添い見守りながら、その力を最大限に引き出してあげてくださいね。

出典:レゴ®ジャパン株式会社 プレスリリース

東東京六大学出身者600名に聞いた「レゴ®と知育の関連性に関する調査」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000032313.html

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