子どもが話を聞かない……そんな時は大人の伝え方を変えれば解決するかも

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子どもに何かを伝えた時、伝わっていないことってありませんか? 「何回言えばわかるの」「さっき言ったのに聞いてなかったの?」と悩んでいるかたも多いでしょう。その悩み、伝え方を変えるだけで解決するかもしれません。

この記事のポイント

「さっき言ったでしょ」と思うことありませんか?

子どもが話を聞いてくれない場面はたくさんあるでしょう。たとえば、こんなことはありませんか?

テレビを見ている子どもに「Aちゃんご飯だからテレビ消してお片付けして」と言いました。でも、いつまでたってもやりません。イライラして「片付けてって言ったでしょ」と言うと「え?そうだっけ?」と聞き返されてしまいました。

してほしいことを伝えたはずなのに、反応がなかったり、返事をしたのにやらなかったり、聞き返されたり……。「何度も言わせないで!」とついイライラすることもあるでしょう。でもそれは、子どもにこちらの話が伝わっていないだけなのかもしれません。つまり、伝え方を意識すればスムーズにいくということです。

まずは聞く姿勢を作って!伝えたいことは分解して

先ほどの場面を例に、子どもが話を聞くようになる方法を紹介します。

・名前だけを呼んで聞く姿勢にさせる
子どもは、何かをしながら話を聞くということが苦手。ですから、まずは名前を呼んで返事をするのを待ってください。子どもの気持ちがこちらに向いたら、次の話をするようにしましょう。

先ほどの、片付けをお願いした場面。子どもはテレビを見ていましたよね。つまり、テレビに集中していてこちらの話はほとんど聞いていない可能性が高いということ。大人だって、何かに集中している時に話しかけられても「ごめん、聞いてなかった」ということ、ありますよね。それと同じです。ですから、まずは話を聞ける姿勢を作りましょう。「言ったから伝わったはず」は、保護者のかたの思い込みです。

・指示を1つずつ伝える
伝えたいことは、なるべく少なくするのがおすすめ。子どもの性格や年齢によっても異なりますが、どのような状況であっても指示は少ない方がよいです。特に、発達障害などの特性があるお子さまは、1つずつ指示を伝えた方が効果的。

先ほどの場面では、「テレビを消す」「片付ける」の2つの指示が入っていました。また、「ご飯だから」という情報も入っています。これだと混乱してしまって、その中の1つしかできなかったり、すべて抜け落ちてしまったりします。

まずは名前を呼んで返事を待ちます。返事があったら、「ご飯にするよ」と伝えます。そこで返事があったら、「じゃあまずテレビを消そう」と伝えてアクションを待ちます。テレビが消せたら、「次はお片付けをしよう」と指示を続けます。一度に伝えるのではなく、1つクリアしたら次を伝える。こうすることで、話の伝わりやすさは一気に上がります。理解ができるお子さまであれば、2つずつなど指示を増やしてもよいでしょう。

面倒に思えるけどこっちの方が早いことも

1つずつ伝えると言うと、「そんなに丁寧にやる時間はない」「何度も指示を出すのは面倒」と思うかもしれません。でも、考えてみてください。全部まとめて伝えた結果子どもがやってくれなかったら、「何でやってないの」「さっき言ったじゃん」ともう一度同じことを言うことになります。結局は保護者のかたが片付け、やらない子どもにイライラして……その方が、時間もかかるし面倒ではありませんか?

それなら、始めから丁寧に伝えた方がうまくいく可能性は高いかもしれません。子どももこの方が動きやすく、その結果ほめられることが増える。そうすれば、自発的にできることも増え、結果的に、こちらの方がラクになります。

まとめ & 実践 TIPS

子どもが話を聞いていなくて普段困っているかたは、ぜひ試してみてください。面倒に感じますが、今よりもラクになるかもしれません。できるようになってきたら指示を増やすようにしていけば、お子さまの記憶力や対応力もアップしていくはず。まずはハードルをぐっと下げて、伝え方を工夫してみてください。

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