自己顕示欲が強く自慢の多い我が子  原因は「褒め方」にあるかも?

  • 育児・子育て

自己顕示欲が強く、家族だけでなく友達や他者にも「○○できたよ!」「○○をしてもらったよ!」と自慢が多いお子さまに悩んでいませんか? 「毎回自慢ばかりしなくてもいいのに」「周りにどう思われているか心配」と気になりますよね。お子さまの行動は、もしかすると保護者の褒め方に原因があるのかもしれません。今回は保護者の褒め方についてお伝えしていきます。

この記事のポイント

できないことも認める

お子さまの「できた」という結果ばかりを褒めていると、何かができたときにだけ強い自己顕示欲を表すようになります。できなかったことも認めてあげることが大切です。

通常、できなかった時は落ち込んでしまいますが、保護者に認めてもらうことでプレッシャーが少なくなるのです。できたこと・やったことだけに目を向けずにフォローしましょう。

大人でも結果が伴わなかったら、落ち込むもの。それを責められるよりも認めてもらう方が、次も頑張ろうと思えますよね。お子さまの一番の理解者である保護者が認めることで、「できなくてもいいんだ」「焦らなくてもいいんだ」と学んでいきます。

  • 良い結果ばかりを褒めない
  • できなかったことも認める
  • 失敗も認めてもらうことで安心できる

できるまでの過程も褒める

できたことやできなかったことを認めるのと同時に、結果が出るまでの過程にも目を向けてみましょう。テストで良い点を取った点数だけでなく、毎日の宿題や勉強をしてきた過程も褒めてあげてください。

結果までを振り返ってみると、過程でもお子さまの頑張った部分があるのではないでしょうか。漢字テストなら丁寧に練習したなど、お子さまの「ここも褒めてほしい」という部分があります。たとえお子さまが無自覚でも、保護者が見つけて積極的に褒めましょう。

結果だけを褒めるよりも過程も褒めたほうが、お子さまの自己肯定感を高めます。また頑張った自覚がなくても、なぜ良い結果が出たのかを理解することもできるのです。保護者が自分の頑張っている姿を見てくれていると自覚できます。

  • 過程も褒める
  • お子さまの頑張りポイントを見つける
  • 保護者が見てくれていると自信がつく

他者と比べて褒めない

お子さまを褒める・自己肯定感を高めることはとても重要なことです。しかしできない他者と比べてお子さまを褒めることは絶対にやめましょう。

例えば「あの子は○○ができないけれど、あなたはできたね」「あの子は○○ができていないね」というような話し方です。また「あの子に負けないようにね」という言葉は、相手ができなかったときに下に見てしまう恐れがあります。

このような褒め方をすると、お子さまは他者を下に見て取り組むようになります。また自分が一番でないと気がすまなくなったり、できなかったときのプレッシャーが大きくなったりしてしまうのです。またできない他者を責めることがあるかもしれません。

保護者が声を掛ける場合は、他者を尊重しながら取り組めるように言葉をかけてください。良いところは取り入れてみる、相手の良いところを見つけるようにアドバイスをしてみてくださいね。

  • 他者と比べて褒めない
  • 他者を下に見るようになることがある
  • 相手を尊重して良きライバルとして意識する

まとめ & 実践 TIPS

自己顕示欲が強く自慢が多いお子さまは、自己肯定感を育てていきましょう。できないことも保護者に認めてもらうことで、「自分はこのままでいいんだ」と認識できます。またできるまでの過程も見つけて、積極的に褒めます。褒める際には、他者を下に見るような比べ方はさせないように注意しましょう。

お子さまの「人に認めてもらいたい」という気持ちは、悪いことではありません。褒め方を見直して実践してみてくださいね。

プロフィール



「ベネッセ教育情報サイト」は、子育て・教育・受験情報の最新ニュースをお届けするベネッセの総合情報サイトです。
役立つノウハウから業界の最新動向、読み物コラムまで豊富なコンテンツを配信しております。

お子さまに関するお悩みを持つ
保護者のかたへ

  • がんばっているのに成績が伸びない
  • 反抗期の子どもの接し方に悩んでいる
  • 自発的に勉強をやってくれない

このようなお悩みを持つ保護者のかたは多いのではないでしょうか?

\そんな保護者のかたにおすすめなのが/
まなびの手帳ロゴ ベネッセ教育情報サイト公式アプリ 教育情報まなびの手帳

お子さまの年齢、地域、時期別に最適な教育情報を配信しています!

そのほかにも、学習タイプ診断や無料動画など、アプリ限定のサービスが満載です。

ぜひ一度チェックしてみてください。

  • 育児・子育て

子育て・教育Q&A