聞き分けの良い子ほど爆発予備軍!? 子どものストレスサインに正しく対応できていますか?

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コロナ禍において、子どもは非常にストレスを溜め込みやすい状態になっています。ストレスやネガティブな感情は溜めたままにしておくと非常に危険なため、保護者は速やかに対処してあげたいもの。
とはいえ、ストレスが言動や体に出る子もいれば、傍目には全く気づかない子もいるので、注意が必要です。子どものストレスへの気付づき方、付き合い方を押さえておきましょう。

この記事のポイント

聞き分けの良い子、頑張り屋な子ほど注意してあげて!

「いつもと様子が違うな」とお子さまに感じる点があったら、それはストレスサイン。日常的にお子さまに接している保護者の方だからこそ、ちょっとした違和感も気付きやすいものです。

また、ストレスがかかった際の子どものパターンは、次の3つがあると言われています。「いつもと違うな」という違和感が言動にあらわれていないか注意してみてください。

・他人に攻撃的になる

 暴言やモノに当たるケースもあります。他人にいじめや嫌がらせをしてストレス対処しようとすることもあるため、注意が必要です。

・体に現れる

 腹痛や頭痛、蕁麻疹などの症状が出ることがあります。

・心を閉ざす

 コミュニケーションや人との関わりを避け、内にこもるケースもあります。

ストレスが過度にかかった子どもは、上記のいずれかの傾向を示すことが多いものですが、中には全く当てはまらない子どももいます。それは、保護者や周囲の期待にこたえよう、悲しい思いをさせないようにしようととがんばりがちな子ども。自分を必死にコントロールして、一見すると普段と変わらないように見えることもあるので特に注意が必要です。

コロナ禍における昨今の状況では、どの子どももストレスを抱えていて当然のものと考えてフォローするようにしましょう。

ネガティブな感情をタブー視していませんか?

コロナ禍では、ストレスを抱えるのは当然のことです。そうでなくても、子どもたちは、友達関係、勉強、習い事、学校生活・・・と多くのプレッシャーやストレスにさらされています。

そのため、「もう嫌だ」「つかれた」「やりたくない」といったネガティブな感情を覚えるのは自然なこと。大人であっても、生きていくうえでネガティブな感情を避けることはできません。

とはいえ、子どもを育てる際にはついネガティブな感情をタブー視したり、注意しすぎることがあるので気をつけることが必要です。

「弱音を吐くのはダメだ」「そんなことを思ってはいけない」とお子さまに言いすぎていないでしょうか? 模範的できちんとした保護者ほど、しっかり子どもを育てようとネガティブな感情をタブー視してしまうことがあるので注意しましょう。

ネガティブな感情をタブー視すると、子どもは感情を吐き出せなくなってしまいます。それは、ストレスを蓄積し続けることに繋がるもの。その結果、時に体やメンタル症状として出てしまう危険性もあるので注意が必要です。

子どものネガティブ感情にアドバイスする前に大切にしたい2つのこと

子どもがネガティブな感情に苦しんでいたら、保護者としてはついアドバイスをしたくなってしまいますよね。でも、アドバイスよりも先に心がけたいことが2つあります。

まず1つ目は、子どもだけでその感情を抱え込ませないということ。1人で抱え込んでいても、解消することはありません。まずは、感情を吐露できる雰囲気を作ってあげるようにしてください。

2つ目は、子どもの感情を否定しないということ。たとえネガティブな感情であっても、まずは「今そんな風に感じているんだね」「それは辛いね。話してくれてありがとう」と共感を示し、子どもに安心感を与えてあげられるようにしてください。

子どものネガティブ感情にアドバイスをすることは、全て悪ではないものの、大人の都合で切り取ったアドバイスになってしまうと「分かってもらえてない」と子どもは逆にストレスを増幅させることとなってしまいます。

まとめ & 実践 TIPS

ストレスやネガティブな感情は、子どもであっても当然感じるもの。そのため、タブー視するのはNGです。昨今のコロナ禍においては、子どもたちのストレスは例年以上。頑張り屋な子ほど、他人に見せないようにするので注意が必要です。子どもが感じている感情を吐き出させてあげること、否定せず受け止めてあげることで、ストレスとの付き合い方を身に付けていけるようにしてあげましょう。

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