夢を語れない子どもが増加!? 子どもの夢をはぐくむ保護者のサポートとは?
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進級したとき、進学したときなど、節目を迎えたときには、新たな気持ちで目標を決めるお子さまも多いのではないでしょうか。ただ、「最近の子どもは夢を語らなくなった」という話を聞くことがあります。子どもの夢をはぐくむため、保護者はどのようなサポートをするとよいのでしょうか。思春期子育ての専門家、大塚隆司先生に教えていただきました。
夢を語らなくなるのはひとつの成長の表れ
子どもが嬉しそうに自分の夢を語る姿を見ると、全力で応援したくなります。しかし、小学生の頃は「サッカー選手になりたい」「宇宙に行ってみたい」などと夢見ていたのに、中学生になると現実的なことを言うようになる子どもが少なくないようです。こうした子どもに対し、保護者はどのようなサポートを心がけるとよいのでしょうか。
子どもが夢を語らなくなったのは、現実が見えてきたという点で、ひとつの成長の表れといえます。小さい頃は、自分は何でもできるような万能感にあふれていたのに、成長するにつれて「プロサッカー選手なんて、無理だ」と現実的になったり、他の子と比べたりするなどして、夢を保護者に堂々と語らなくなってしまうようです。
やりたいことがわからないのは、あたり前!
そうした気持ちをもつ時期でも、勉強や部活動を頑張る原動力として、お子さまには夢をもってもらいたいですよね。だからといって、子どもから「やりたいことがわからない」といった言葉が聞かれたときに、「目標をもちなさい」「何になりたいの?」などと焦らせるような言葉をかけるのは避けたいものです。人生には、やりたいことがわからなくなる時期もあるもの。今は子どもが悩みながらじっくりと考え、自分で答えを出す時期ととらえて見守る姿勢が大切ではないでしょうか。やりたいことが見つからない子どもには、「そうなんだ。やりたいことが見つかったり、行きたい高校ができたりしたら教えてね」など、せかすことのない声かけをしたいものです。
子どもが「〇〇になりたい」「△△高校に行きたい」といった夢や目標を語ったら、まずは「いいね。どうしてそう思うの?」「その仕事の魅力はどんなところ?」などと、子どもが自分の夢をより魅力的と感じられるように、前向きな言葉をかけましょう。そうすることで、夢を叶えるための意欲が湧いてきて、今、自分は何をするべきかを考え始めるはずです。
大人が人生や生活を楽しむ姿を見せ、子どもの夢をはぐくもう
子どもが、あまり現実的ではなかったり、保護者の希望からずれたりした夢を語ることもあるかもしれません。そんな場合でも「無理じゃない?」「他に夢はないの?」などと否定することは避けたいですね。大人として意見を言うのは良いかもしれませんが、否定することで諦めさせようとすると、子どもの自主性が失われてしまうこともあるからです。「自分の進路や将来は自分で決める」という前向きな気持ちをもっていれば、無茶すぎるような夢はいずれ自分で修正するでしょう。また、この先、もっと視野が広がったときに自分により合った夢や目標を見つけやすくなるはずです。
保護者のかたが人生や生活を楽しむ姿を見せることが、夢をはぐくむ一番の方法かもしれません。さらに高校や大学、仕事などに関して楽しい話を聞かせることで、将来に前向きなイメージをもてるように心がけてはいかがでしょうか。
また、近い将来の目標設定に関すること、つまりどこの高校を志望するか、いつそれを決めるのかなどは、子ども自身で決めるべきと思います。大人からすると非効率だなと思うことがあっても、今は子どもが悩みながら自分で答えを出すのを見守っていきましょう。保護者のかたにお願いしたいのは笑顔でいること。話しやすい雰囲気をだしつつ、「うちの子なら大丈夫」と信頼して、我が子の進路決定を応援したいですね。
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