子どもが偏食でご飯を食べない……試してみたい対処法と避けるべき言動

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「野菜はほぼ食べられない」「肉は全く食べない」といったお子さまの偏食に悩む保護者は少なくありません。食べられる食材が少ないことで、食事の量が少なくなったり栄養が偏ったりすることも心配になりますね。少しずつでも偏食を改善できるよう、さまざまな対処法を試してみませんか。

この記事のポイント

子どもの偏食……考えられる原因とは

偏食とは、好き嫌いがひどく特定のものしか食べられない状態のことをいいます。数種類の食材が食べられないのであれば、ほかの食材で栄養価が補えますが、特定の食べ物しか口にできない偏食となると、健康面への影響も心配になりますね。

偏食になる原因はいくつか考えられます。

・特定の食感や臭いが苦手

パサパサするもの、ブヨブヨしているものというように、口の中に入れた時の特定の食感が苦手だったり、臭いが強かったりするものが食べられず偏食になる場合があります。

・苦みのある食材が食べられない

子どもは本能的に、苦みのある食べ物を避けるといわれています。大人があまり気にならない葉物野菜などの苦みでも、お子さまは敏感に反応し、本能的に受け付けなくなっていることがあるのです。

・食わず嫌い

食べたことの無い食材に警戒心があり、口にしたことのないものを嫌いと思い込んでいるということもあります。保護者が偏食気味で嫌いなものが食卓に並ばないことが多いなどで、食べたことのある食材が少ないと、お子さまが食わず嫌いになる可能性も高くなります。

偏食のお子さまへの対処法

偏食のお子さまでも、ちょっとしたきっかけで苦手な食材が食べられるようになることもあります。そのためいろいろな対処法を試してみるとよいでしょう。

・一緒に買い物や料理をする

買い物の時に購入するものをお子さまに選んでもらい、その食材を使って一緒に料理をすることで食材に対する興味を高めることができます。また自分で作った料理を家族が美味しそうに食べている姿を見て、「食べてみようかな」という気持ちになることもあります。

・苦手な野菜を育ててみる

野菜が苦手なお子さまには、家庭菜園などで野菜を育ててみることがおすすめです。自分で育てた野菜を使って作った料理がきっかけで、その野菜を克服できた例も少なくありません。

・調理法を工夫する

食材の食感が苦手というのであれば、いつもと違った料理法を試してみましょう。肉の硬さが苦手な場合は、小麦粉をまぶしてから焼くことで柔らかく仕上げることができます。生野菜や炒めた野菜のシャキシャキ感が苦手な場合は、ロールキャベツやポトフのようなじっくり煮込む料理にすると食べやすいかもしれません。

またカレーやオムライスのような味がしっかりしている料理に、苦手な食材を少量細かく刻んだりすりおろしたりして入れてみるという方法もありますよ。

・食材の栄養について説明する

ある程度話を理解できる年齢になったら、食材の栄養について話してみるというのも効果的です。「足が速くなるよ」とか「体が大きくなるよ」というように、お子さまにもわかりやすい言葉で伝えてみましょう。

このほかにも、保護者やほかの家族が美味しそうに食べている姿を見て、「一口だけ食べてみようかな」という気持ちになれることもあります。また祖父母や友人家族などと一緒に食事をする機会があったり、外食をしたりといつもと違った雰囲気での食事がきっかけで、頑張って食べられたということもあるようです。

苦手な食材を一口でも食べられた時には、きちんと褒めてあげましょう。褒めてもらえることが嬉しくて、また次も頑張ろうという気持ちになれるかもしれませんね。

こんな言動は避けよう

偏食を克服するまでには、長い月日を要することも少なくありません。せっかく作った料理を食べてもらえない日が続くと、落ち込んだりイライラしたりすることもあるかもしれませんね。

しかし叱ったり、無理に食べさせたりすることは避けましょう。食事の度に叱られると、お子さまは食事の時間を楽しめなくなります。また苦手な食材を無理矢理食べさせられることで、その食材に対して嫌悪感を持つこともあるでしょう。

食事の時間を苦痛と感じることは、食べること自体が嫌いになることにつながります。そのようなことにならないよう、まずは食べられるものを楽しく食べることを優先しましょう。食事の時間や食べることが楽しいと感じることが、偏食を克服するための近道になるかもしれません。

まとめ & 実践 TIPS

お子さまに少しでも苦手な食材を食べてもらおうと毎食工夫して調理しても、なかなか食べてくれないことにストレスを感じてしまうこともあるでしょう。

しかし苦手な食材は、ちょっとしたきっかけで食べられるようになることもあります。お子さまが偏食を克服できるよう、無理のない程度にいろいろな対処法を試しながら、楽しい食事の時間を心がけたいですね。

苦手だからといって食卓に出すのを辞めてしまうと、食べるきっかけを失ってしまいます。いつ「食べてみようかな」という気持ちになってもよいように、普段からお子さまが苦手な食材を使った料理も並べておくとよいかもしれませんね。

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