もしかしてうちの子「キレやすい」タイプ? 親が知っておくべき「関わり方」とは

思い通りにいかないと、驚くような行動に出る……。今や「キレる」は社会問題となっていて、近年はあおり運転での事件がよくニュースで取り上げられています。その引き金となるのは「イライラ」ですが、大切なのはそれをコントロールすることです。

小学生でもイライラが爆発しやすい子はいますが、その子に合わせて上手にコントロールするすべを知れば頻度や規模は小さくできます。「うちの子、キレやすいかも」と思ったら、まずは接し方や環境をチェックして、ベストな改善策を探してみましょう。

この記事のポイント

キレる理由は? 日常を振り返ってみよう

「キレる」とは、怒りやイライラがピークに達して自分のなかにとどめておけず、表に現れている様子をいいます。つまりキレる前にはある程度がまんをしている、ということになりますが、この「がまんできるキャパ」には個人差があり、キレた時の行動にも個人差があります。

■それぞれが何を「がまん」しているのか知ろう

毎日外で体を動かして遊びたい子もいれば、1週間の半分くらいは家の中でじっくり何かに取り組む時間を持ちたい子もいます。また、お友だちとの関係性で言いたいことがなかなか言えないお子さまもいるでしょう。それはどうしてもストレスとなり、長く続けば蓄積していきます。

そしてお子さまからみれば、実は保護者がストレスの対象になることも。保護者は信頼できる大切な家族でありながらも「最終的には従わざるをえない」相手です。自分の意思や意見を尊重してもらえない状況が多ければ、日常の中で怒りやストレスが溜まりやすく、それをがまんしないといけない状態になるかもしれません。

保護者ができることは、お子さまの話をきちんと聞いて気持ちを汲み、可能な限りお互いが納得できる答えを出すことです。甘やかすのではなく甘えてもらえる、筋が通らないことはきちんとNOを伝える。言いたいことはきちんと言えて、少しくらいのわがままでは揺るがない絆がある……そんな信頼関係を築けるとgoodです。

うまく消化するための「場所・モノ」が必要

とはいえ、お子さまの成長につれてストレスやイライラの種類や要因も増えていきます。それはお子さま自身の「友人との比較」であったり、思い通りにできない自分へのイライラであったりもするでしょう。

とくに小学生以上になると保護者の関わり方だけではフォローできなくなってくるので、お子さま自身が興味を持って打ち込める趣味や楽しみなどが必要です。それはスポーツであったり塾であったり、ゲームであったりとお子さまのタイプによってさまざま。ひとつのことを長く続けるのも大事ですが、合わないものを長く続けるのは大きなストレスになります。短期間でもよいので、いろんな経験をさせてあげられるとよいですね。

お子さまが「打ち込める何か」を見つけたときに、保護者として絶対にやってはいけないのが「それらを否定する声かけ・行動」です。たとえあまり共感できないようなものであっても「そんなのやめなさい」とシャットアウトしてしまうのはNG。ただし、なぜ「それ」なのか、どんなところに楽しさを見出しているのかを直接聞いたり様子を見て考えたりして、場合によっては似たような別のモノへ誘導してみるのはアリです。

注意したい「言葉づかい・話すスピード」

とても大事だけれど、身近すぎて意外と気を付けにくいのが「会話・言葉遣い」に関することです。大人同士の会話のなかでも、話すスピードや声質・話の内容によって「この人と話してると疲れるかも」なんてときがありますよね。理由として考えられるのは「言葉遣いが荒い」「スピードが速い・論理的でないから頭が混乱してしまう」「自分の話や人を悪く言う内容ばかり」などです。

もしかするとお子さまの友達や関わる人がそれに当てはまるかもしれないし、日常を振り返ってみるとお子さまや保護者自身も、実はそんな会話をしてしまっているかもしれません。それはつまり日常のなかで、気づかないうちにイライラやストレスの種を蒔き、無意識のうちに積み重ねてしまっているということです。

■じわじわ変わる! 変わるための日常アイデア

・お腹から声を出し、ハッキリゆっくり話すこと
・伝えたいことはできるだけ簡潔に。短くシンプルに伝えること
・まずは大切なことから。理由や説明は必要なら付け足すくらいで
・全身を意識してゆっくり大きな動作を
・挨拶と「ありがとう」は笑顔で相手の顔を見て

これらは落ち着いて行動するために非常に大切な要素ですが、意外と普段できていないものです。イライラを生んでしまっているのは今までの生活スタイルのはず……ということは、イライラを減らすならそれを変えていくことが必要。しかし急に変えるのは難しいので、毎日できることをコツコツと実践していきましょう。

イライラしたら「今イライラしてる原因はなんだろう」と考える時間を設けるのも手です。保護者がゆったりと行動することで、おうちの時間の流れかたも穏やかになっていきます。もしかすると「早くしなさい」なんて注意も減り、お子さまのストレスやイライラも溜まりにくくなるかもしれません。

まとめ & 実践 TIPS

保護者がイライラしない毎日を心がけるとお子さまも変わるかもしれませんが、小学校高学年や中学生頃になると思春期に入り「とにかく常にイライラしている」という状態もあるかもしれません。そんなときは口出しせず見守る姿勢に徹して、助けや助言を求められたら全力でサポートできるようにしておきましょう。

我が子が「キレやすいタイプかも?」と思ったら、まずは保護者がイライラしないように毎日の見直しを。そしてお子さまに対して干渉しすぎていないか、押し付けすぎていないかを振り返り、見守る時間を増やしてみるとよいかもしれません。

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