情報化社会とは? 子どもへの影響や問題点と家庭でできる対策をわかりやすく解説
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情報化社会とは、さまざまな「価値のある情報」のやりとりを中心として発展していく社会のことです。スマートフォンやパソコンを使って買い物や仕事、娯楽を楽しめる今の世の中は、まさに情報化社会の真っただ中であると言えるでしょう。
今後もいろんな部分での情報化がどんどん進んでいくことが考えられますが、手軽にいろんな情報を手にできる反面、一歩間違えば簡単に危険にさらされてしまうことも。それらは情報化社会のデメリット、そして課題であると考えられています。
子どもたちを取り巻く「情報化」のリスク
平成29年におこなわれた内閣府の調査によれば、小学生の約5割、中学生の約6割がスマートフォンや携帯電話を持っているとみられる、とのこと。利用目的はインターネットを使った動画視聴や友人とのコミュニケーション、ゲームや情報検索などが多く、保護者を通さず自由に「子どもが気になるもの」にアクセスできる状況になっています。
そこで考えられるのは、やはり他者とのやりとりや個人情報流出、お金の使いすぎなど「目の前に相手や物がいない」からこそ起こりやすい、複雑なトラブルに関するリスクです。これらは「情報モラル(情報社会で適正な活動を行うための基になる考え方と態度)・メディア・リテラシー教育」として、発達段階に応じて自ら考え、問題を解決していく力を育てることが重要視されています。
情報化社会が進んだ先はどうなる?
情報のやり取りのみでいろんな作業ができるようになれば、わざわざ足を運んで仕事や買い物をする必要がなくなります。現在のSNSのようにその場から動かなくても世界中にいる人と交流でき、欲しいものや情報はその場で手に入れられるようになるでしょう。
また、あらゆる作業の機械化・AI化が進み、今まで大人数でやっていた作業もほんの数人でできるようになります。これはかなりの効率化になる反面、スキルや知識を持たない人は働く場所が限られていく、という意味にもとれます。
これからの教育は、基本的には社会に出て活躍できる知識やスキルを身に付けるためのものがおこなわれますが、すべての子どもたちがそれに当てはまるかといえばやはり難しいのではないでしょうか。もちろん社会で活躍できたとしても、何かのきっかけで働くのが難しくなることも考えられます。
だからこそ情報化社会では、どんな状況にあっても国民全員が幸せに生きていけるためのセーフティネットをしっかりと整備することも必要です。
家庭でできる情報化社会への対策は?
これからの情報化社会を生きていく子どもたちへ保護者ができることは、「これはダメ、あれはダメ」と一方的に判断して従わせるのではなく、理由を説明して一緒に考え、お子さま自身の判断力や考える力を鍛えていくことです。
スマートフォンやゲーム、インターネット全般に関して、「これをやり続けるとどうなるか、その行動をとったときのメリット・デメリットは」など大人目線で考えられることを説明し、そうしたうえでお子さまがどう思うか、どう判断するかを見守ってみても。
また、気になることやトラブルが起こった際は早めに保護者へ教えて欲しいこと、そういったことを相談する場所などがあることも伝え、ひとりで抱え込んでしまわないよう教えるのも大切です。
まとめ & 実践 TIPS
対面でのやりとりがほぼ不要となる情報化社会では、相手の様子を見ながら会話することができず、良くも悪くもメールやチャットの内容がすべてとなります。そのため、理解できない内容であればきちんと確認する、誤解が生まれにくいよう気を付けてやりとりするなど、複雑だけれどこなさなければいけない作業も増えてくるでしょう。
便利な反面、リスクは高くなりますが、これからの子どもたちには情報化社会への順応が必須です。ぜひ家族みんなで向き合って、安全な使い方を身に付けていきましょう。
出典:文部科学省委託 情報モラル教育推進事業「情報化社会の新たな問題を考えるための教材~安全なインターネットの使い方を考える~指導の手引き」
URL https://www.mext.go.jp/content/1416322_001.pdf
出典:文部科学省「第5章 情報モラル教育」
URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/056/shiryo/attach/1249674.htm
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