幼児のごっこ遊びに付き合うのは大変……そんな時はお手伝いにチェンジしてみよう
- 育児・子育て
子どもが大好きなごっこ遊びですが、保護者のかたはどうでしょうか? 「付き合うのに疲れてしまった」「いつまで続くの……」そんなふうに思っているかたもいるかもしれません。家事や仕事をこなしながら、上手にごっこ遊びに付き合っていくアイデアを紹介します。
子どもは楽しいごっこ遊び……でも大人はツライ
「同じやり取りばかりで飽きてしまった」「よくわからないルールについていけない」「終わりが見えない」など、子どものごっこ遊びに疲れてしまっている保護者のかたも多いかもしれません。特にきょうだいがいなかったり年が離れていたりする場合、相手をするのはどうしても大人ですよね。
一緒に遊んであげたいけれど、なかなか気分が乗らず、時間もない……。そんな気持ちで遊んでいると「ちゃんとやって!」と子どもに怒られてしまうこともあるでしょう。ごっこ遊びは、大人にとっては悩みの種かもしれません。
子どもの気持ちも満たしてあげたい、でも家事や仕事も済ませたい。そんな悩みを解決できるアイデアはあるのでしょうか。
子どもも満足できるごっこ遊びの付き合い方
「ごっこ遊びをしていて家事が進まない」「ちょっと仕事の時間がほしい」そんな時に試してほしい方法を紹介します。
・役になりきって家事に移行する
「もうすぐ夕飯の準備をしないと」「洗濯物を畳みたい」そんな時に試してほしいのは、ごっこ遊びを継続したまま家事に移行する方法です。
たとえばおままごと(おうちごっこなど)をしていた場合。「あ、もうレストランが開店する時間! シェフはおいしいご飯を作ってきます」と言ってキッチンに移動します。子どもをお客さんにして「お客さん、今日はシェフの特製ディナーですよ」などと会話をすれば、子どもも乗り気になってくれるかもしれません。
戦いごっこをしていたなら「あと10分で星に帰らなくては! 急いで洗濯を畳まないと地球が危ない!」とヒーローになりきっても面白そうですね。
コツは、役になりきること。家事や仕事をする「誰か」になりきることで、ごっこ遊びを楽しみながら家事や仕事を進めることもできるかもしれません。
・家事をごっこ遊びの役にしてみる
家事や仕事をしている時に、ごっこ遊びに誘われることもあるでしょう。「今忙しいからこれが終わったら遊ぼうね」と説明しても、納得してくれないことだってあります。先ほどと逆のパターンですね。
そんな時は、今やっている家事や仕事をごっこ遊びの「役」にしてしまいましょう。たとえば、食事の準備をしていたなら「じゃあママはホテルのシェフ役をするね」と保護者のかたが役を提案します。掃除をしていたなら「パパはお掃除ロボットです、ガチャン、ガチャン」となりきってしまいましょう。
コツは、ちょっとレアな役になることです。シェフ、宇宙飛行士、ロボット、探検家など、「なにそれ、面白い!」と子どもが興味を示す役を考えてみましょう。
・ごっこ遊びから本物を経験させてあげる
子どもに本物を経験させてあげるのもおすすめの方法です。ごっこ遊びでしていたことを、実際にお手伝いとして頼んでみましょう。
たとえば、ぬいぐるみのお世話が好きなら、赤ちゃんの服を選んだりオムツを持ってきてもらったりするのもいいですね。おままごとが好きなら、食事の準備を手伝ってもらうのもいいかもしれません。ごっこ遊びでたくさん経験しているので、きっとお手伝い上手になれるでしょう。
時間を決めると◎遊ぶ時は思い切りやろう
もちろん、いつもこの方法が通じるわけではありません。子どもが決めた役でないと納得しない時もあるでしょう。ですから、時にはじっくり遊びこむ時間も大切です。
でも、いつまでも遊んでいるわけにはいきませんよね。そんな時は、遊ぶ前に時間を決めておくのがおすすめ。「ご飯の準備があるから、長い針が4になるまでね」「お買い物に行くから、10時になったらお片付けね」と、具体的に伝えてあげると◎です。子どもも大人も見通しが立つので、次の行動が比較的スムーズになります。時間を決めたら、それまでは思い切り遊びましょう。
まとめ & 実践 TIPS
工夫やアイデア次第で、ごっこ遊びと家事や仕事を両立できる可能性もあります。ちょっと恥ずかしさを捨てて役になりきるのが一番のコツ。嫌々遊ぶよりも、お互いが楽しくラクになる方法があればそのほうがいいですよね。
ごっこ遊びは、コミュニケーション能力を高めたり、想像力や観察力を鍛えたりと、発達によいことがたくさん期待できる遊びです。「面倒なもの」と敬遠してしまわずに、子どもの成長を楽しみながら上手に付き合っていきましょう。
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