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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
体の部位アドバイス - 歯に関すること
歯並び0歳9ヵ月
赤ちゃんのすきっ歯は成長と共に治る? 小児科医が回答!
寄せられたご相談
上の歯が2本生えてきたけれど、すき間があいています。
9ヵ月の女の子ですが、上の歯が2本生えてきましたが、この歯と歯の間にすき間があき、「すきっ歯」になってます。
父母、親戚(しんせき)には「すきっ歯」の人間はおらず、歯並びも普通です。下の2本はきれいにくっついて生えています。
これは歯医者さんに相談した方がいいのでしょうか?
先生からのアドバイス
池田 正一 先生
特に異常ではありません。一般的に上の前歯は少し離れて生えてきて、歯が伸びるに従って真ん中でぴったりとくっついていきます。このまま様子を見ていてよいでしょう。
普通上の前歯は少し横から真ん中に向かって生えてきます(奥の歯は後ろから前に向かって生えてきます)。
したがって生えたばかりの上の前歯は少し離れて生えていて、歯が伸びるに従って真ん中(正中と言う)で、くっつくものです。また次の隣の歯(側切歯)も生えたばかりは少し離れて出てきて、伸びるに従って真ん中の歯に寄ってきます。
しかし下の歯は逆に初めから歯と歯の間が開くことなくきちんと生えてきます。これも歯の生える方向が上の歯とは逆に、正中に向かって下からすくうように出てくるからです。
したがって次の側切歯も、真ん中の歯の根に沿ってぴったりくっついて生えてきます。ですからお子さんの歯の生え方は、何ら異常ではなく、ごく普通です。
ただし上の前歯が極端に離れている場合は、上唇小帯(正中部のひだ状の歯肉)が大きすぎるためです。またまれには正中部に過剰歯(余分な歯)があごの中に隠れている場合があります。
乳歯が生えそろっても(2歳半〜3歳)上の前歯に大きなすき間がある場合は一度小児歯科医に相談されるとよいでしょう。