幼児の癇癪(かんしゃく)はどうしたらいい? 考えられる原因と対処法をご紹介

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幼児がたびたび起こす「癇癪(かんしゃく)」。場所や時間を問わず起こす癇癪(かんしゃく)に対して、「どう対処したらよいのか……」と頭を悩ませる保護者も多いでしょう。そこで、幼児が癇癪(かんしゃく)を起こす原因や、今日からできる対処法をご紹介します。

この記事のポイント

幼児はなぜ癇癪(かんしゃく)を起こすの?

ちょっとしたことで大きな声を出し、泣き叫んだり暴れたりする「癇癪(かんしゃく)」。
「え?こんなことで?」と思うようなきっかけで起こることも少なくありません。

大人にとっては理解しがたい状況であっても、癇癪(かんしゃく)を起こす原因を子供目線で探ってみることで、対処法が見えてくる場合があります。

そもそも「癇癪(かんしゃく)」は、子どもが赤ちゃんから幼児へ成長していく過程で身に付けた「表現方法の一つ」と言えます。
特に2歳から4歳ごろに多く見られ、次第に頻度が減っていきます。

「癇癪(かんしゃく)」は、周囲の大人へ自分の気持ちを伝える「表現方法の1つ」なので、むやみやたらに大声を出したり大泣きしたりしているのではなく、何か「伝えたいこと」があるのではないか?と探ってみることが、解決の道につながります。

癇癪(かんしゃく)には原因がある

実際に、幼児が「癇癪(かんしゃく)」を起こす原因としては、どんなことがあるのかについてご紹介します。

癇癪(かんしゃく)を起こす原因は、「伝えたいことがうまく伝えられない」というイライラや、「感情を抑えることができない」などが主な理由として挙げられます。

他にも、「保護者の注目を引きたい」場合や、欲しい! やりたい! といった要求、嫌だ! という拒否の気持ちを伝えたい場合にも癇癪(かんしゃく)を起こすことがあります。

まだ心も体も未熟な幼児期なので、全てにおいてうまくできなくて当然です。

あまりに癇癪(かんしゃく)が日常化してしまうと、保護者としても参ってしまいますが、子ども自身も苦しんでいる可能性もあります。

そこで、子どもが癇癪(かんしゃく)を起こしたときに、今の癇癪(かんしゃく)は、何が原因かな? と考えてみるとよいでしょう。

幼児が癇癪(かんしゃく)を起こした場合の対処法

実際に幼児が癇癪(かんしゃく)を起こしたときには、どのように対処をすればよいでしょうか。

保護者がどんなに忙しくて大変なタイミングであっても、癇癪(かんしゃく)に対して怒るのは逆効果です。

子どもは「うまくできない」「うまく伝わらない」「感情が抑えられない」といった理由で癇癪(かんしゃく)を起こし、パニックのようになっている状態なので、まずは「落ち着かせる」ことが最優先です。

子どもの周りに危険な物があれば排除し、落ち着くまでしっかり見守ってあげることが大切です。
そして落ち着いたら「自分で落ち着けたこと」を褒めたうえで、どうしたかったのかをしっかり聞いてあげましょう。

日々、繰り返しながら癇癪(かんしゃく)が減ったり、いつもより短い時間で落ち着けたりした場合は、一緒に喜び、褒めてあげましょう。

ただし、落ち着かせるためにお菓子やジュースを与えたり、甘やかすように抱きしめたりしてしまうと、「癇癪(かんしゃく)を起こすことでいいことがあった」と思わせてしまう可能性があり、癇癪(かんしゃく)の日常化につながってしまうので注意が必要です。

まとめ & 実践 TIPS

「癇癪(かんしゃく)」の理由がわからず、保護者もイライラしてしまいがちですが、「子ども自身も辛いんだ」ということを念頭に、じっくり向き合ってあげるとよいでしょう。
そしてちゃんと落ち着くことができたら褒めつつも、「何がしたかったか」「今後はどうしたらよいか」を一緒に考えていくことが大切です。

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