スマホを見過ぎると目が悪くなる!?すぐにできる対策とは【専門家に聞く第2回目】

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コロナで在宅を余儀なくされ、お子さんにスマートフォン(スマホ)やタブレットを触らせる機会が増えたというおうちのかたが増えています。忙しい時には助かる反面、小さいお子さんの場合は発達への影響が気になりますよね。そこで、幼児教育とデジタルメディアの関わりを長年研究されている、愛知淑徳大学の佐藤朝美先生にお話を伺いました。デジタルがもたらすメリット・デメリットや注意点について、全10回のテーマに分けてお届けします。今回のテーマは、おうちのかたの気がかりとして上位に挙げられる「目への影響」についてです。

この記事のポイント

おうちのかたの心配事1位は目への影響

ベネッセ教育総合研究所が乳幼児のいるおうちのかたに調査したところ、子どものアプリ・ソフトの使用で感じる不安や心配事の1位は「目や健康に悪い」でした。続いて、2位は「夢中になりすぎる」、3位は「長時間の視聴や使用が続く」です。特にスマホの場合は画面に顔を近づけて見てしまいがちなので、心配されるおうちのかたが多いようです。
※「乳幼児の親子のメディア活用調査2013〜2017」より

幼児期の目は光に敏感

幼児期は五感の感覚・知覚・認知を育む大切な時期です。それぞれの感覚は互いに影響しながら形成されますので、視覚情報だけを過度に与えるのではなく、いろいろな五感を刺激する体験が必要です。ですから、スマホの長時間利用によって、目にばかり刺激を与えるのは避けた方が良いでしょう。
また、小さいお子さんの目は大人よりも光に敏感です。特に就寝直前の使用は控えたほうが良いでしょう。悪い姿勢で画面を見続けることも目への影響が心配されます。お子さんがスマホを使用される場合は、<姿勢に気をつける><時間を区切る>など、おうちのかたができるだけ配慮するようにしてください。

大画面で見る工夫を

そうは言っても、忙しいおうちのかたが常にお子さんの横で見守り続けるのは難しいですよね。そこで佐藤先生がすすめる対策法は、スマホやタブレットの画面をテレビに出力して大きな画面で見るという方法です。その際、テレビからは1.5m以上離れるようにしましょう。これなら狭い視野で画面を見続けずに済みますし、おうちのかたが台所など少し離れた場所にいても、お子さんが今何を見ているのかを把握することができます。
また、コンテンツを選ぶ際には、一方的に視聴するものだけでなく、お子さんが歌ったり踊ったり工作をしたりするなど、活動を含んだものも取り入れると良いでしょう。

まとめ & 実践 TIPS

スマホが与える目への影響は、大人でも注意が必要だと言われています。まして小さいお子さんにとっては刺激が強すぎる場合があるので、長時間見続けないように注意しましょう。夏休みなどで長期間家にいることが増えるこの時期は、特に動画の視聴時間やアプリの使用時間が長くなりがちです。一日の中で使ってよい時間を決めたり、大画面に映したりするなどの工夫をしたりして、おうちのかたができるだけ配慮してあげてくださいね。

プロフィール



愛知淑徳大学人間情報学部准教授。東京大学大学院学際情報学府博士課程、情報学環助教、東海学院大学子ども発達学科を経て現職。教育工学、幼児教育、家族内コミュニケーション、学習環境デザインに関わる研究に従事。日本子ども学会(理事)。オンラインコミュニティ「親子de物語」で第5回、「未来の君に贈るビデオレター作成ワークショップ」で第8回、「家族対話を促すファミリー・ポートフォリオ」で第11回キッズデザイン賞を受賞。

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