子どもが登園を嫌がる!親もストレスに 休校解除で幼稚園・保育園再開【スーパー保育士のお悩み解決】

長かった休校要請が解かれ、やっと学校が始まり出しました。それに伴い、幼稚園や保育園でも、保育が再開されるところが増えてきました。この間、子どもたちもがんばりましたが、一番大変だったのはお母さんだったかもしれませんね。

子どもが「園に行きたくない」というのは仕方がない

せっかく園が再開されたというのに、肝心の子どもが「園に行きたくない」と言って困っていると言うお母さんが多くいらっしゃるようです。この春入園した子どもだけでなく、2月までは毎日張り切って通っていたような子どもまでが登園を渋るようになったというご家庭もあるようです。夏休みよりも長い期間、毎日おうちにいたわけですから、子どもたちがそうなってしまうのも、仕方がないかもしれません。 

登園を嫌がるたびに「ママが好き」と言っているのだと思ってみて

でも、登園を嫌がる子どもを毎朝なだめながら行かせるのも大変ですよね。
登園を嫌がる子どもに多いのは、「おうちが大好き」「ママが大好き」な子どもです。子どもが登園を嫌がるたびに「ママが好き」と言っているのだと思うと、少しでもストレスにならずに済むかもしれませんよ。

登園時は「〇時にお迎えにくるね!」と約束して、さっと別れよう

「そんなに行きたくないのなら」と言って、休ませるお母さんもおられるようですが、その必要はありません。保育士時代、私のクラスにも登園を嫌がる子どもがよくいたのでわかるのですが、園バスの停留所や園の門の前で、そのときに離れられないのはお母さんであることも多く、たいていの子どもは離れたあとはすぐに落ち着き、何事も無かったように、遊んでいることがとても多かったのです。いつまでも抱っこをしたり、「早くみんなのところへ」とか「大丈夫だからね」などと言って長期の説得をしたりせず、「〇時にお迎えにくるね!」と約束して、さっと別れることをおすすめします。

園でずっと泣いている場合は「慣らし保育」のやり方を試してみて

あとで園での様子を先生に尋ね、「みんなで遊ぶときもずっと泣いている」というような状態でない限り、園や先生のことを信じて、思い切って離れていいのです。これだけ休みが長いと、登園を嫌がる子どもが多いことは園もよくわかっているので、その対策や工夫は、園もしっかり行ってくれています。
もしも、園に行ったあともずっと泣いているという場合は、保育園が新入園児に対して行っている、「慣らし保育」というやり方をおすすめします。最初は保育時間を2時間ほどの短時間にし、慣れるに従い、3時間4時間と伸ばしていくのです。泣いても、「すぐにお迎えに来てくれるよ」と保育士が言うと、子どもはずいぶん落ち着き、知らない間に慣れてくる、という方法です。幼稚園でも、事情を話せば対応してくれる場合が多く、みんなより早く帰れる子どもはちょっとした優越感を感じることができるので、それで登園をいやがらなくなったというお子さんも多くいたのです。

園に行ったお子さまを褒め「何が楽しかった?」と尋ねてみよう

園から戻ったら、園に行ったことを褒め、今日の様子を子どもから聞きましょう。その際、子どもが困るのは「どうだった?」と聞かれること。「園で何をしたのかな?」と聞かれて「みそ汁を飲んだ」とだけ答えた子どももいます。漠然とした質問には子どもは答えにくいのです。
尋ねるときは「何が楽しかった?」と言うと、子どもは楽しかったことはよく覚えているので答えやすく、そこからさらに話が広がって、園での様子を知ることができるとともに、親子の会話も増えていきますよ。

親に「イヤ」を言えないお子さまに、こんな症状が見られたら注意が必要

通い始めてから、万が一、チック症状が出てきたときは、どうしても園がイヤで、行ったことが精神的に悪影響を及ぼしていることが考えられるので注意が必要です。爪を噛む、目をしょぼつかせる、小さな咳がずっと出る、鼻を膨らませる、「エッ、エッ」といった無意味な言葉を口走る、顔全体を小さく回したり、肩をすくめたりする、などがそのサインです。
本当は行くのがイヤなのを我慢している、親に「イヤ」を言えない、など本人も知らないうちに、本心を抑圧させているようなナイーブな子どもに多いので、それらの症状がないかどうか、気を付けてください。

来月の今頃は、きっと笑顔で通うようになる

機嫌よく園に通っていた子どもが急に登園拒否をしだすのはいくぶん問題で、その原因を探っていく必要がありますが、今回、仮にお子さんが登園を嫌がったとしても、ほとんどの場合、「長期にわたって休み過ぎたこと」が原因だと思われますので、時間が解決してくれると思い、心配し過ぎないようにしてくださいね。
今は毎朝泣いているようなお子さんも、遅くとも来月の今頃は、きっと笑顔で通うようになっていますよ。

著者:原坂一郎

プロフィール

原坂 一郎

原坂 一郎

KANSAI こども研究所所長。23年間の保育所勤務時代には、どんな子どもも笑顔になるユニークな保育が注目され「スーパー保育士」と呼ばれた。現在は「こどもコンサルタント」として、子どもおよび子育てに関する研究・執筆・講演活動を全国で展開している。

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