3歳のトイレトレーニング方法~声かけや進め方~
パンツ? オムツ? 起きているとき・寝ているときの使い分け
トイレトレーニングに使うパンツやトレーニングパンツ、夜用のオムツなどは、どのように使い分ければよいでしょうか?
パンツ(トレーニングパンツ)にするタイミング
自分から言えなくても、トイレに行ったとき、時々おしっこができるようになってきたら、まずは昼間起きているときにパンツを履かせてみましょう。パンツ(トレーニングパンツや布パンツ)は「お兄ちゃんパンツ」「お姉ちゃんパンツ」という名前で呼ぶと、お子さんは喜んで履いてくれます。最初はおもらしをしてしまいますが、「パンツが濡れたら気持ち悪い」ことがわかれば、自分からトイレに行くようになってくれます。
夜のパンツは朝までおしっこをしなくなってから
昼間トイレに行けるようになっても、夜はおねしょしてしまう、という場合も多いでしょう。夜におしっこをしなくなるためには、「膀胱が大きくなっていること」と「抗利尿ホルモン」という睡眠時に尿の量を減らすホルモンが分泌されることが必要です。
これらは、身体の成長なので、その時期が来るのを待つしかありません。おねしょが続くうちは夜用のオムツを履かせてあげましょう。朝一番で、オムツが濡れていない日が続いてきたら、夜もパンツにすることができます。
トイレに誘う・声かけアイディア
3歳になると、トイレに行きたくない理由もさまざまです。お子さんの気持ちに沿った声かけをしてあげましょう。
【遊びに夢中のとき】
お子さんが遊びに夢中の場合、「トイレに行こう」と誘っても無理なことが多いです。特に男の子だと、声をかけられていることに気づかないこともあります。
おうちのかたはお子さんの近くまで行って、目線を同じにして、「遊びが終わったら、トイレに行こうか?」と声かけをしましょう。そのとき、「トイレが終わったら、また遊びに戻ってもいいよ」ということも伝えます。それでもいやがるお子さんの場合は「トイレが終わったら、新しい遊びをしよう」「おやつを食べよう」などと新たなお楽しみを提案してみてもいいですね。
【トイレが嫌いな場合】
トイレが嫌いなお子さんの場合、もう一度トイレの環境を見直してみましょう。
● トイレを明るく清潔にしてみる
● お子さんが好きなキャラクターでデコレーションしてみる
● 新しくシールを貼る台紙を用意する
など環境を整えて、「トイレが新しくなったから、見に来て」と誘ってみましょう。
どうしてもトイレに行きたくない、というお子さんなら、トイレ以外の場所で「おまる」を使用することから始めましょう。大切なことは無理強いしないことです。お子さんができることから、少しずつ進めていきましょう。
【「オムツがいい」という場合】
オムツは赤ちゃんのもので、かっこいい「お兄ちゃんパンツ」、可愛い「お姉ちゃんパンツ」を履いてもいいことを伝えて、一緒にパンツを選んでもらいましょう。
おもらしをしたときには「新しいパンツにすると気持ちいいね」と乾いた感触が心地いいことを、おうちのかたが言葉にして言ってあげるといいでしょう。
【赤ちゃん返りをしているとき】
お子さんは普段以上に「自分のことを見て」と思っています。赤ちゃんが眠っているときなどは、お子さんと二人きりの時間を作ってあげて、「大好きだよ」「いつも赤ちゃんのお世話が終わるの待っていてくれてありがとう」と、お子さんのことが大切だよという言葉をたくさんかけてあげましょう。
トイレに行くときは、「赤ちゃんには待っていてもらおうね」と、おうちのかたを独り占めできる時間として、誘ってみるといいでしょう。
【イヤイヤ期や自我が芽生えたお子さんの場合】
「おうちのかたに言われたとおりにするのがいや」で「自分で決めたい」気持ちが芽生えたお子さんには、お子さんに決定権、選択権を与えるような声かけをしてみましょう。
● 「トイレ、今から行く? 遊びが終わってから行く?」
● 「おしっこできたときのごほうび、何がいい?」
● 「どのパンツにする?」
というように、お子さんが決める形にすると、自分で決めたことはできるお子さんも多いです。自分で決めたことができたときには、「すごいね」「よくできたね」とたくさんほめてあげましょう。