3歳のトイレトレーニング方法~声かけや進め方~
トイレトレーニングをいやがる理由
3歳のトイレトレーニングがうまく進まないときには、何らかの理由があることが多いです。お子さんがいやがる理由として、よくあるものを挙げてみます。
● トイレに行くのが面倒(オムツの方が楽)と思っている
● 下の子が生まれて赤ちゃん返りをしている
● 遊びなど、目の前のことに夢中で気づかない
● 今していることを中断したくない
● 膀胱容量が少なく頻尿なのでトイレに間に合わない
● 「おしっこやうんちが溜まっている」という感覚がまだ未熟
● 便秘でうんちが出づらい
● 「オムツがいい」「~の場所でないといや」とこだわりが強まる時期
● イヤイヤ期で、おうちのかたの言う通りにすること自体がいやな場合
● おもらししたときに、おうちのかたが叱ってしまったことがある
● おうちのかたが頻繁にトイレに誘いすぎたので、トイレに行くことがいやになっている
当てはまるものはあるでしょうか? お子さんの様子をよく観察し、話に耳を傾けて、今までのトイトレでの対応を振り返ってみると、トイレトレーニングをいやがるヒントが隠されているかもしれません。
トイレトレーニングの進め方&上手な声かけ
3歳のトイレトレーニング、今までなかなかうまくいかなかったお子さんの場合、どうすればスムーズに進むのでしょうか。進め方と声かけのコツを解説します。
進め方の基本
1. 生活の区切りで、「明るく、楽しく」声かけをする
トイレトレーニングに気が進まないお子さんの場合、自分から「トイレに行く」と言うことは少ないので、おうちのかたが「一緒に行こう」と声をかけることが基本です。
声かけをするときは、以下の点に気をつけましょう。
● 「起床時」「食事の前後」「お出かけの前後」「お風呂前」「寝る前」など、生活の区切りにトイレに誘う
● お子さんが遊びに夢中のときや、機嫌が悪いときは避ける
● 「行きなさい」といった命令口調ではなく、「一緒にトイレ行こう!」「トイレでおしっこ出たら、シール貼ってみようか」と、楽しく、明るい口調で誘う
● おしっこが出る、出ないにこだわらず、「トイレに行って座る時間が来たよ」ということを知らせるつもりで声かけをする
お子さんの様子をよく観察しながら、無理強いしないように誘うことが、トイレトレーニングを上手く進めるコツです。
2. ごほうびを工夫してみる
3歳のお子さんでトイレトレーニングが長引いている場合、「シールを貼るだけ」など、単純なごほうびには魅力を感じなくなっている可能性があります。
「台紙を用意して、シールが全部たまったらプレゼント」「トイレでおしっこしたら、くじ引きができる」など、ゲームのような要素を取り入れてみると、「トイレに行きたい」という気持ちが生まれるかもしれません。
3. お子さんに甘えたい気持ちがあるときは、あえて甘えさせてみる
下の子が生まれたときなど、「赤ちゃん返り」が始まったときには、あえてお子さんを甘えさせてあげましょう。「トイレまで、おんぶして行ってあげる」「赤ちゃんには内緒よ」と言ってトイレのごほうびをあげるなど、「自分が大切にされている」と感じられるよう配慮してあげると、お兄ちゃん・お姉ちゃんらしさがぐっと芽生えて「自分でトイレに行く」という気持ちになることがあります。
4.イヤイヤ期のお子さんや、「自分で決めたい」とこだわりが強いお子さんには、自分で決めてもらう方法をと
「おうちのかたに言われるのがいや」「自分でやりたい、自分で決めたい」という気持ちが芽生えてきているお子さんの場合なら、
● トイレに行くタイミング
● トイレのごほうび
などを、お子さんに決めてもらうといいでしょう。最初は1日1回だけでもいいです。「自分で決めたことは自分でやる」、そのことを積み重ねるようにして、トイレトレーニングを進めていきましょう。
5. とにかくほめる、そして叱らない
過去に失敗したことを気にして、自信をなくしているお子さんもいます。たとえ失敗しても「トイレに行けたこと」「うんちを教えてくれたこと」など、どんな小さなことでもいいので、できたことについてお子さんをほめてあげましょう。