【子どものしつけ】親が教え上手だと、子どもも学び上手になる!?
「しつけ」は、子どもが社会の中で生きていくためにもとても重要なこと。親から子どもにどのような教え方をすれば、子どもにも無理なく、礼儀や作法を身につけさせることができるのでしょうか。
「いい子にしようね」では足りないかも
「行儀よくしようね」「いい子にしようね」は、子どもの頃誰もが言われた経験を持つのではないでしょうか。
大人になれば意味を汲み取ることもできるのですが、子どもには少し説明の足りない言葉かもしれません。この言葉は、大人の判断を基準にしていて、「何が行儀いいと言えるのか」「何がいい子で何が悪い子なのか」という内容が含まれていないのです。もっと具体的な伝え方をすると子どもも理解できるのではないでしょうか。
子どもに教えるときは「理由」が必要
例えば、病院や電車の中でどうして静かにしなければならないのか、どうして食事の最中に立ち歩いてはいけないのかなど、それぞれ理由をしっかり説明し、やめたほうがいいということを学べるようにしましょう。
「他の人が悲しい気持ちやつらい気持ちになる」という「他人に対する思いやりの気持ち」を考えられるような伝え方ができるといいですね。他人への感情移入ができるように導いていくのです。「○○ちゃんはどう思う?」という問いかけも入れて話すことで、判断する力も養えます。
「理屈抜きで教えたほうがいい」という考えもあるけれど…
子どものしつけは、大人たちにとっても長年の課題。
しつけの方法として「体に染み込ませるのが必要で、理屈抜きで教えるべき、理由がなくても繰り返させて体に染み込ませたほうがいい」という考え方もあります。
しかし、すべての礼儀にはそれなりの理由があるわけです。そのことをきちんと教え理解してもらうことこそ実は重要。理由がきちんと理解できていれば、いままで遭遇したことのない場面においても、応用的な考えができるはずです。理屈なしで行動だけで覚えてしまうと、経験のない場所ではやはり正しい行動に繋がりにくくなってしまいます。
しつけは、1度や2度、あるいは数日、数か月で身につくものではありません。教える方にも根気が必要。ただし、その理由さえ頭の中に入っていれば、その時に子どもが行動で表すことができなくとも、少し声をかけられたり、あとで思い出したりして「本当はこうするべきだったかもしれない」と考えることもできます。
保護者がたくさん見本を見せることも大切。大人は実践と知識を持って、子どもに礼儀や作法を教えていけるといいですね。