まとまったお金の貯め方、使い方を教えるチャンス! お年玉、親の上手な関わり方[現代っ子のお金学]

お正月といえばお年玉。小学生でもかなりの金額になることがあります。そうなると使い方、貯め方といったお金の管理に親の介入は不可欠。親の上手な関わり方についてアドバイスをいただきました。


小学生は冬のボーナス25カ月分!?

小学生はどのくらいお年玉をもらっているのでしょう? 2005(平成17)年に金融広報中央委員会が行った調査によると、小学校低学年では総額「1万円くらい」の子どもがいちばん多く、小学校中~高学年では「1万~2万円未満」と答えた子どもが約半数いました。さらに中学生になると約半数が「1万円~5万円未満」と回答しています。
別の調査では、小学生のお年玉の平均額が約2万5,000円という報告も。
小学6年生のおこづかいの平均金額は月800円(2008<平成20>年ベネッセ教育情報サイト調べ)なので、お年玉が2万円ならおこづかい25カ月分くらいに相当するということです。
ちなみに、子どもがもらうお年玉はここ数年横ばい状態ですが、パパのおこづかい月平均額は昨年比2,500円ダウンしています(2008<平成20>年GE Money調べ)。



将来のために「夢貯金」を


家計で貯蓄をする時、必要となるまでの期間を計算して運用のしかたを考えるのが基本です。子どものお金にもそれを応用しましょう。月々のおこづかいの使い道はお菓子や日用品などの「身近な目標」(短期運用)、お年玉の使い道は将来の夢などの「大きな目標」(長期運用)というように分けられます。「貯金というものは2本立てで考えるんだよ」と伝えることもお金教育です。
長期運用のお金は、使い道を親子で話し合いましょう。小学校就学前ならランドセルや入学式に着る服、小学生なら自転車やスポーツ用品、夏休みのキャンプ費用など……ある程度高額なものにします。
 ● 何のためにいつごろ使うか
 ● そのためにいくらぐらい必要か

といった目標を定めることが大切です。
先の目標に向けて、まとまったお金を計画的に貯める……そのことを学ぶチャンスにしてください。


(コラム)
「口座開設で社会勉強」

子どもが小学生なら、お金の預け先を選ぶところから子どもと相談して決めましょう。既に子ども名義の口座がある場合でも、子どもが「自分自身で管理する」口座があると、貯金への意識も変わります。
金融機関選びでは、引き出せる場所や手数料、金利などを比較してみましょう。
口座を開設する時、子どもと一緒に行くことで、お金を預ける場所はどんなところで、どんな人がどんなふうに働いているのかを見せることができます。
口座開設後は、「通帳と印鑑は別々に保管する」ということも伝えましょう。


プロフィール



生活経済ジャーナリスト。新聞社で生活経済記事を担当し、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。退職後、執筆活動や講演活動にて活躍中。

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