赤ちゃんが泣く原因とシーン別の対処法~焦らなくて大丈夫~

赤ちゃんが泣くと、焦ってしまうこともありますよね。ただ、赤ちゃんは泣くのが当たり前。言葉の代わりに、泣くことで気持ちを表現しているため、泣き止ませようと焦らなくても大丈夫です。しかし、人前で泣き出してしまうと「どうしよう……」と思うこともあるかと思います。そこで今回は、赤ちゃんの泣く原因と対処法をご紹介します。困ったときの参考にしてみてください。

この記事のポイント

泣いている原因がわかるときの対処法

まずは、赤ちゃんが泣いている原因として考えられるものをご紹介します。原因がわかる場合には、その原因を取り除いてあげましょう。

◆おなかが空いているとき

「おなかが空いた!」という言葉の代わりに、赤ちゃんは泣きます。ですから、赤ちゃんがほしがるときは、ほしがるだけ授乳をして大丈夫です。

授乳中に泣く場合は、授乳がうまくいっていない可能性があります。向きを変えたり、抱き方を変えたりして、飲ませ方を一度確認してみましょう。

◆授乳後にゲップが出ないとき

ゲップが出ないと不快な状態が続くため、泣いてしまうことがあります。大人であれば「なんとなく気持ち悪い」で済むことも、赤ちゃんにとってはツラいのかもしれません。赤ちゃんは自分でゲップができないため、背中をポンポンと叩いてゲップを促してあげましょう。すっきりすれば泣き止むことがあります。

◆オムツが汚れているとき

オムツが汚れていると、不快感で赤ちゃんが泣いてしまいます。泣く原因の代表的なものです。この場合は、速やかにオムツを替えてあげましょう。

ただ、紙オムツの場合は気持ち悪さを感じにくいこともあり、泣かない赤ちゃんもいるでしょう。しかし、そのままオムツを替えずにいると、肌トラブルに発展する可能性もあります。オムツ交換は、なるべくこまめに行ってあげてください。

◆眠いのに眠れないとき

寝たいのに眠れない環境だとぐずってしまいます。赤ちゃんがぐっすり眠れるように、環境を整えてあげましょう。

特に気温は大事です。部屋が暑すぎたり寒すぎたりしないかチェックしてみてください。室温は20~25度くらいがよいといわれていますが、難しい場合は服や布団などで調整してみるのもよいでしょう。夜の場合は、明るかったりうるさかったりしないかも気にしてみてください。

◆痛かったりかゆかったりするとき

どこかケガをしていたり、かぶれたりしているときも泣くことがあります。熱があるなど体調不良の場合も同様です。いつもと違う泣き方をしていると思ったら、様子を見て病院に連れていきましょう。

◆保護者のかたのイライラが伝染しているとき

保護者のかたのイライラが赤ちゃんに伝わってしまうと、いっそうひどく泣いてしまう場合があります。口調や表情の違いを敏感に感じ取っているからなのでしょう。

なかなか泣き止まない赤ちゃんにストレスを感じることは、誰にでもあります。そんなときは、すぐに泣き止ませようとせずに、少し気持ちを落ち着けてから抱っこしましょう。無理をせず家族とも協力して、リフレッシュしてから赤ちゃんに接するようにしましょう。

泣く原因がわからないときの対処法

赤ちゃんが泣く原因がはっきりわからない場合もあります。「悲しい」「不安」という感情や、「かまってほしい」「抱っこしてほしい」という欲求で泣くこともあるからです。もし困ったときには、以下の方法を試してみてください。

◆抱っこしてあげる

不安な気持ちも「かまって」という気持ちも満たしてあげられるのが、抱っこです。赤ちゃんを抱っこしてあげると、保護者のかたと体が密着して赤ちゃんが安心し、泣き止むことがあります。肌と肌が触れ合うことで、保護者のかたも幸せな気持ちになれるはずです。

手軽にできる方法のひとつですから、まず試してみましょう。

◆心地よい音や好きな音を聞かせてあげる

胎内にいるときに聞いていた音と似た音を聞かせてあげると、赤ちゃんが心地よい気持ちになって泣き止むことがあります。波の音や水の音が近いといわれているため、動画やCDなどを使って流してあげてもよいでしょう。またビニール袋をガサガサとこすらせる音で泣き止む赤ちゃんも多いそう。外出先でも簡単に使える方法ですから、試してみてはいかがでしょうか。

◆体をくすぐったり息を吹きかけたりしてあげる

赤ちゃんとスキンシップを取ると、泣き止むこともあります。たとえば「こちょこちょ」と言いながら赤ちゃんの体や耳をくすぐる方法。反射的に赤ちゃんの意識が体の方に向くため、泣き止むことがあります。赤ちゃんの顔や耳に「ふぅっ」と優しく息を吹きかけても、同じ効果を得られます。

余裕があるときには、ゆっくりベビーマッサージをしてあげる方法もおすすめです。赤ちゃんの気持ちを落ち着かせられるだけでなく、保護者のかたもリラックスできるでしょう。

◆赤ちゃんに何かを見せてあげる

赤ちゃんにサングラスをかけさせたり、鏡で自分の顔を見せてあげたりする方法もおすすめ。見える世界ががらりと変わることで外の世界に興味が向き、泣き止むことがあります。危険がないように気を付けて、赤ちゃんと遊ぶ感覚で試してみてください。

ちなみに、小さな赤ちゃんはまだ視力があまりよくなく、近いところのものしか見えません。何かを見せたいときは、なるべく近づけてあげるとよいでしょう。

◆歌を歌ったりおもちゃを使ったりしてみる

保護者のかたが歌を歌ったり、おもちゃを見せてあげたりすると、興味がそちらに向いて泣き止むことがあります。おもちゃは、視力が弱い赤ちゃんの時期でも見やすいカラフルなものや、音が鳴るものなど、インパクトのあるものがおすすめです。お気に入りのおもちゃはどれなのか探ってみてもよいでしょう。

赤ちゃんが泣きだしても焦らないで!

赤ちゃんは、「抱っこして」「お腹が空いた」「オムツを替えて」という言葉の代わりに、「泣く」という方法を取っているだけ。そう思えば、「泣き止ませる」のではなく、「気持ちや欲求を満たしてあげる」ことが大事だとわかるはずです。

ただ、毎日泣き声を聞いていると、保護者のかたも大変なこともあるでしょう。特にママたちは、授乳などで寝不足が続いて精神的にも辛いはず。ですから、「すぐに抱っこしなきゃ」「早く泣き止ませなきゃ」と焦らないでください。危険がなければ、「ちょっと待っててね」と少しくらい赤ちゃんを待たせても大丈夫です。落ち着いてから、「待っててくれてありがとう」と抱っこしてあげれば、愛情不足になることはありません。

赤ちゃんとの関わりで大事なのは、スピードではなく気持ちです。焦りすぎてストレスが溜まってしまったら、親子ともにツラくなってしまいます。大変なときは、家族や地域のサポートも頼りながら、赤ちゃんと離れる時間を作ってみてもよいでしょう。赤ちゃんが笑顔になるためには、まず保護者のかたが笑顔でいられることが大切です。

まとめ & 実践 TIPS

赤ちゃんが泣き出してしまっても、焦らずに理由を探って、ゆっくり対処してあげれば大丈夫です。もちろん、外出中などでそうはいかない場面もあると思いますから、その場合はご紹介した対処法も試してみてください。そして、もし街中で泣いている赤ちゃんを見かけた場合は、温かい目で見守ってあげてほしいと思います。

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