親の声かけ次第で変わる! 子どもが集中して勉強するための工夫
子育て中の悩みのひとつに、子どもが勉強しないという声が多くあります。小学校に入学したものの、集中力がなくて困っているという保護者のかたもいるでしょう。子どもはいろいろなことに興味を示すため、長い時間ひとつのことに集中するのは難しいものです。
それでも、ちょっとした工夫や心がけ次第で、お子さまの勉強に対するやる気は変わってきます。そこで、勉強をするきっかけのつくり方や、集中して勉強するための方法をご紹介します。
まずは会話から勉強を始めるきっかけづくりを
机になかなか向かわない、すぐほかのことに気を取られて集中しない…というように、自ら進んで勉強をする子どもは少ないでしょう。「宿題をしなさい!」と言っても、なかなか大人の言う通りに子どもは動いてはくれないものです。
そういうときは、今日学校で学んだことをさりげなく聞いてみるところから始めてみましょう。「今日は授業でどんなことをやったの?」「授業で何か楽しかったことはあった?」という会話から入ることで、子ども自身も学校で学んだことを思い出せます。
「早く宿題をしなさい!」と、先回りをした命令口調で言うのは、子どものやる気を引き出すのに逆効果となります。まずは一緒になって学んだことを振り返り、宿題や家庭学習を始めるきっかけをつくることがポイントです。
「がんばったね!」のひと言があるだけで子どものモチベーションは上がる
勉強を始めても集中力が続かない場合は、子どもの様子を見て原因を探りましょう。わからない問題があって投げ出しているときは、どこがわからないのかを聞いて一緒に考えてあげます。
また、ゲームやテレビなどまったく別のことに興味を示している場合は、無理やり勉強に戻すのではなく、いったん子どもの好きにさせてあげましょう。そうすることで子どもは満足でき、勉強に対する反抗心が薄らぎます。そして少したってから、「そういえば、今日はどんな宿題が出たの?」と聞いて気持ちを勉強の方に戻し、一緒に内容を見てあげてください。
宿題をやり終えたときには、「がんばったね!」「集中できてすごいね!」と、ひと言ほめてあげましょう。さりげなくかけた言葉でも子どもにとっては無意識に頭に残り、自信がついてやる気も芽生えます。
以上のように、子どもがいやがることなく勉強に向かえるよう、まずは何気ない会話から入ってみてください。大切なのは、保護者が子どもの勉強に関心を持ち、一緒に取り組むことです。無理やりではなく、ちょっとした会話をとおして、子どもが自然に勉強を始めるきっかけをつくってあげましょう。
子どもだって気分転換が必要!
勉強をするときは、いかに気分転換をするかも重要です。大人であっても、休みなく長時間にわたって何かに集中するのは難しいもの。ましてや、子どもは好奇心が強いためほかのことに目移りし、集中力が続かなくても無理はありません。
そこで、子どもの集中力がきれてきたなと思ったら、おやつを用意したり別の話をしたりと、気分転換ができるようにサポートしてあげましょう。だらだらと長時間続けて勉強するよりも、時間を区切って勉強することで集中力を持続させることができます。
短時間しか勉強できない子も、まずは本人のできるところまでやってみます。そして、集中力がきれたときは子どもに好きなことをさせてあげましょう。このように勉強と遊びを交互に行うと、無理に続けさせるよりも勉強に対してプラスのイメージを子どもがもてるので、だんだん勉強する習慣が身につくでしょう。
このように、子どもに勉強してほしいと思ったら無理やり勉強をさせるのではなく、保護者の方が子どもの勉強に関心をもち、ふだんの会話をとおして子どものやる気を引き出し一緒に取り組んでみましょう。また、勉強が楽しいと思えたり、勉強が習慣化したりするよう、子どもの性格に合わせて親が工夫をしてあげることも大切です。
はじめのうちは短時間しか集中できなくても、継続することで確実に力は伸びていきます。今日、子どもが学校から帰ってきたら、一緒になって勉強するつもりでさっそく会話を始めてみてください。