【幼児の生活調査】子どもの早寝早起きの傾向 ますます強まる

ベネッセ教育総合研究所では、1995(平成7)年から20年にわたり、幼児を取り巻く環境に関する調査を実施してきました。2015(平成27)年の調査結果では、幼児の生活や母親の育児に対する意識、子育てのサポート環境に至るまで、興味深い変化が見られました。早速、結果を見ていきましょう。

子どもの起床時刻は、20年間でさらに早まっていることがわかりました(図1-1-1)。6時半頃以前に起きる比率は、20ポイント増加しています(1995<平成7>年8.9%→2000<同12>年10.6%→05<同17>年14.4%→10<同22>年21.3%→15<同27>年28.9%)。グラフには示していませんが、保育園児の起床時刻が早くなっており、朝食時間も同様に早まっています。

また、就寝時刻は、約半数が21時台に就寝していることもわかります(図1-1-2)。20年前に比べて、22時以降に就寝する比率がやや減少しており、早寝の傾向がうかがえる結果となりました(95年32.1%→00年39.0%→05年28.5%→10年23.8%→15年24.0%)。

Q.お子様は平日、何時頃に起きますか

Q.夜、何時頃に寝ますか

  • 出典:ベネッセ教育総合研究所「第5回 幼児の生活アンケート」(2015<平成27>年)
  • http://berd.benesse.jp/jisedai/research/detail1.php?id=4770

(筆者:真田美恵子)

プロフィール


真田美恵子

「ベネッセ教育総合研究所」にて乳幼児領域を中心に、保護者や幼稚園・保育所・認定こども園の園長を対象とした意識や実態の調査研究を担当。これまで担当したものは、「幼児教育・保育についての基本調査」(2007・2008年、2012<平成19・20、同24>年)、文部科学省委託事業「保育者研修進め方ガイド」(2010<同22>年)、文部科学省委託事業「認定こども園における研修の実情と課題」(2009<同21>年)、園向けの情報誌「これからの幼児教育」編集(2008<同20>年)など。

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