賛否両論!? 赤ちゃんのティッシュ遊びはしつけによくない?
どのおうちのリビングにも必ずと言っていいほど置いてあるティッシュボックス。どんどんティッシュが引き出せてしまうから、赤ちゃんのかっこうのおもちゃになってしまうものです。このティッシュ遊びですが、ときおり「やらせたほうがいい」「しつけによくない」など、ご家族やお友だちの間で議論に発展することがないでしょうか? 本当のところはどうなのでしょうか。
確かに五感を刺激する条件がそろっている
赤ちゃんはすぐにティッシュを大量に引き出してしまいます。引き出すのが楽しいからですが、これを「遊び」として考えるならば、確かに脳にもいいと言われる条件がそろっています。五感の多くを刺激するからです。引き出すという感触、ティッシュの手触りの気持ちよさ、しゅっという気持ちのいい音、何枚でもどんどん出てくるおもしろさ。ティッシュを出してしまったあとはふんわりとした山が近くにできているでしょうし、中にはティッシュを口に入れてしまう子どももいるかもしれません。ものをつかむ練習にもなっていますね。このようにティッシュ遊びは赤ちゃんのさまざまな感覚を刺激するとてもよい遊びだと言えます。
しつけとしては避けたい…ティッシュは大切な日用品
ですが、ティッシュと見れば引き出してしまう…ということでは困ってしまいます。いつも生活の中にあるものですから、ゆくゆくは「遊ぶものではない」と理解してほしいですし、「ティッシュも限りある資源を使っている、大切に使うべき」という感覚も育ってほしいもの。ティッシュ以外の他の日用品などにも通じる考え方になります。
一度遊んでいいものだと考えてしまえば、赤ちゃんはずっと覚えていて遊んでしまいます。むやみに叱る必要はありませんが、やはり最初はティッシュボックスを手の届かないところに置くようにしましょう。そのほうが誤飲の危険も避けられます。
ティッシュ遊びに代わるものを用意してあげよう
とはいえ、ティッシュ遊びを完全に奪ってしまうのはちょっともったいないことです。ティッシュ遊びに似た遊びはどんどん提供するべきだと考えましょう。ちぎってもよい紙や、たくさんのハンカチをティッシュの空き箱に入れておくのです。ティッシュの空き箱も、普通のティッシュボックスと違いをつけるためにカバーをつけたり、シールをたくさん貼っておいたりしてもいいですね。もっと大きな箱を作るのもおすすめ。より一層赤ちゃんの好奇心をくすぐります。
「遊んでもいいもの」と「遊んではいけないもの」の境界線をはっきりさせておけば、しつけのうえでも問題はありません。ティッシュは「たくさんある」「どんどん出てくる」がおもしろいもの。似たようなおもちゃを用意して、赤ちゃんの五感を大いに刺激してあげましょう。