赤ちゃんと話ができるベビーサインを使ってみよう 〜具体的事例〜
赤ちゃんと言葉を使わず会話できる「ベビーサイン」。ベビーサインには「こうでなければ間違い」といった厳しい決まりはありません。ご家庭ごと、ご家庭の中でもお子さまによって表現の仕方が違う場合もあると思います。一般的によく使われているベビーサインをいくつかご紹介します。
ママ・パパもなじみのあるベビーサインから
ベビーサイン初心者のママ、パパにおすすめなのは、新たに覚えなくとも既に知っているサインを導入することです。次のようなサインは挨拶として自然に使っていることも多いでしょう。
「いただきます」:
両手を合わせ、軽く頭を下げるだけのお辞儀をします。
「ちょうだい」:
手のひらを上に向けて、ゆっくりと相手の前に差し出します。
「ねんね」「眠い」:
手のひらを合わせた両手を片方のほっぺたの下に入れ、少し体を傾けます。
「怒っている」:
少し唇を突き出し、ほっぺたをぷっくり膨らめます。
「ありがとう」:
いただきますと少し変化をつけます。手を前に垂らし、頭を下げてお辞儀をします。「投げキッス」のようなジェスチャーも使われています。
まずはこのようなサインから始めてみてください。ベビーサインを意識していないおじいちゃん、おばあちゃん、きょうだいにも簡単に協力をお願いすることができます。
少し複雑でも、使えるととても役立つベビーサイン
「痛い」:
両手の人差し指を伸ばし、指先と指先をちょんちょんとぶつけます。転んだりぶつかったりした時に、どこが痛いかを指し示しながらやってみましょう。しっかり覚えれば、どこが痛いのかを赤ちゃんから教えてくれるようになるかもしれませんね。
「もっと」:
「痛い」は人差し指の指だけでしたが、「もっと」は指先の全部をちょん、ちょんと触れ合わせるようにします。手は少し丸みを帯びた形で。今食べているものをもっと食べたい、今の遊びをもっとやりたいなどの気持ちがわかりやすくなりそうです。
「変える」「替える」「換える」:
おむつを替えて欲しい、違うおもちゃにしてほしい、テレビやDVDなどを別のものにしてほしい、など、さまざまな「かえる」について使えるサインがあります。
両手の拳を軽く握り、手首の内側同士を合わせ、くるりと回転させます。少し難しいかもしれませんが、さまざまな場面で使えるベビーサイン。これができれば、ご機嫌ななめの理由がわかるかも。
わが子独自のサインがでてくることも
最初にも触れたとおり、ベビーサインに正解も間違いもありません。お子さまによっては、教えていたものとはまったく違うベビーサインを同じ場面で繰り返すこともあります。そんな場合は無理に別の動作を教えさせようとする必要はなく、「この子にとってはこれがこの意味なんだ」と思ってください。赤ちゃんにとってはママの動作がそんなふうに見えていたのかもしれませんし、その動きを赤ちゃんは気に入っているのかもしれませんね。赤ちゃんが楽しければそれが一番! ご家庭それぞれのベビーサインで、赤ちゃんとコミュニケーションを楽しんでみてはいかがでしょうか。